今回はANAダイヤ修行として行ったメルボルン旅行(修行)記の第4回。上海の浦東空港での乗り継ぎの様子をお伝えします。
エアチャイナのビジネスクラスを利用した「成田~上海~メルボルン」の行程でしたが、成田~上海便が(案の定)遅延し、上海で与えられた乗り継ぎ時間はたったの40分。
果たして乗り継ぎはうまくいったのか?エアチャイナで上海を経由したSFC修行・ANAダイヤ修行をお考えの方は、ぜひお読みください。
目次
前回までの記事
メルボルン修行の概要
第1回
前回
今回のフライト計画
※表が途中で切れている場合は、横にスクロールしてご覧ください。
発 | 空港 | 着 | 空港 | 便名 | クラス | 運賃 | PP | P単価 | ||
往 | 7:35 | 高松 | → | 8:55 | 羽田 | NH532 | 普通席 | 9,890 | 531 | 18.63 |
14:55 | 成田 | → | 17:10 | 上海 | CA930 | ビジネス | 141,630 | 1,788 | 7.89 | |
19:15 | 上海 | → | 8:05 | メルボルン | CA177 | ビジネス | 6,648 | |||
復 | 20:40 | メルボルン | → | 5:50 | 北京 | CA166 | ビジネス | 7,491 | ||
9:25 | 北京 | → | 13:55 | 成田 | CA925 | ビジネス | 2,041 | |||
12:05 | 羽田 | → | 13:20 | 高松 | NH535 | 普通席 | 9,890 | 531 | 18.63 | |
TOTAL | 161,410 | 19,030 | 8.48 |
この記事では、上海での乗り継ぎの様子を説明します。
上海での乗り継ぎ時間、約40分
日程の都合で、上海空港到着~出発までの時間がもともと2時間5分しかないフライト計画でしたが、悲観的観測が的中し、成田~上海便が1時間遅れました。
「出発時刻」が「飛行機が動き始める時間」であることを考慮すると、乗り継ぎで与えられた時間は約40分しかありません。
時間が限られているうえ、上海空港は初めて利用するので、地理はさっぱり分かりません。さらに、成田空港では「上海~メルボルン」の搭乗券が発券できなかったので(上海乗り継ぎの場合、成田空港では上海以降の搭乗券が発券できないシステムになっています)、一度入国してからエアチャイナのカウンターで発券手続を行わなければならないというタスク付きです。
つまり、上海空港では
- 入国審査場への移動
- 入国審査(混雑の恐れ)
- 出発ロビーへの移動(どこにあるのか分からない)
- エアチャイナのカウンターで発券
- 保安検査(混雑の恐れ)
- 出国審査(混雑の恐れ)
- 搭乗口までの移動
のタスクを40分でこなす必要があるのです。利用経験のある成田空港でさえ、これだけのことをこなすのはツラいのに、右も左も分からない上海浦東空港でスムーズにこなさなければならないわけです。メルボルン旅行が中国旅行になる未来が見えてきました(笑)
上海空港(浦東空港)でのダッシュ劇
第1章:入国
入国審査場までのダッシュ(残り時間40分~)
成田空港で
- 成田空港~上海空港(浦東空港)
- 上海空港(浦東空港)~メルボルン空港(タラマリン空港)
の搭乗券を発券してもらう予定だったのが、上海~メルボルンの搭乗券は上海じゃないと発券できないとのことで、上海で一度入国し、カウンターに立ち寄る必要がありました。
というわけで、入国審査場まで猛ダッシュです。
幸いビジネスクラスに搭乗していたので、機内からは早々に脱出できました。あとはひたすら走るのみ。でも、ブログ用に写真は欠かせません。というわけで…


とにかく走りました。でも、入国審査場までの通路にそれほど人はいません。
「もしや、入国審査場は空いているんじゃないか??」
と希望が見え始めました。
入国審査場で10分待ち(残り時間35分~)
バタバタと走り、入国審査場に到着。残された時間は35分です。
入国審査場を見ると、列は思ったよりも短い。「ラッキー」と思っていましたが、列がなかなか進みません。列が短い分、稼働しているブースが少ないみたいです。
空港内を走ってかいた汗と、ちょっと何で出てくるのかわからない汗で背中が濡れていくのを感じながら待つこと10分。自分の番がやって来ました。
入国審査では、入国カードの滞在目的欄に「Transit」と書いてあったからか、最終目的地の場所を聞かれましたが、それ以外に突っ込まれることはなく、簡単に通過できました。同じ目的で入国する人が多いということでしょうか。
さて、ここで10分のロス。残り時間は25分となりました。
第2章:エアチャイナのカウンターでの発券手続き
出発ロビーへダッシュ(残り時間25分~)
無事に入国が完了し、急いで到着ロビーに出てきました。入国後~ここまで1分。ここから出発ロビーまでダッシュです。これまで到着ロビーからそのまま出発ロビーに移動した経験はありません。初めてです(笑)
これまでの空港利用経験から、到着ロビーよりも出発ロビーは上層階にあることは何となく把握していたので、階上を目指す階段・エレベーター・エスカレーターを探します。階段・エレベーター・エスカレーターが見つかれば、すぐ近くに出発ロビーが何階にあるか案内表示があるはずだと見込み、ひとまず上に上がる手段を探しました。
左斜め前方にありました。上りエスカレーター。運良くすぐに見つかりました。これも日頃の行いが良(ry
更に運の良いことに、上りエスカレーターの行き先が出発フロアでした。急いで上へ上がります。ここまではほとんどタイムロスなく移動できました。
残り時間は23分に減っています。汗が止まりません。
出発ロビーでエアチャイナのカウンターを探す(残り時間23分~)
出発ロビーは広く、先ずは掲示板でエアチャイナのカウンターの場所を確認します。
その前に、ブログ用の写真は欠かせません、ということで…(笑)


予想以上にきれいな空港でした。
さて、エアチャイナの手続カウンターの場所を調べると…


エスカレーターで出発ロビーに上がった地点がカウンターB付近、


そして、エアチャイナのカウンターはHでした。遠いやんか。
カウンターHまでダッシュです。カウンターに着くころには残り時間が21分になってしまっていました。
カウンターHでの手続(残り時間21分)
カウンターHですが、ありがたいことにガラガラでした。上海~メルボルンでもビジネスクラスを利用するので、ビジネスクラスのカウンターに行きます。
すると、そこにいたスタッフがなんと日本人男性でした。やり取りはこんな感じです。
私「成田からの便が遅れてギリギリなんですが、メルボルン行きの搭乗券はまだ発券できますか?」
係「えぇぇ~~!?間に合うの!!??」
私「(いやいや、自分だってギリギリに発券したくてギリギリに来たわけじゃないって。アンタの航空会社が遅延したからこうなってるんですよ。お詫びが先じゃねぇのか?)…間に合わないですかね?」
係「急いで発券するから、ちょっと待ってて!…(発券作業中)…出発口はあっち、下手すると保安検査~出国審査が終わるまで1時間かかることもあるから、急いで!!ハイ、搭乗券!」
私「ありがとうございます。」
「『急いで』なんて言われなくたって、急ぐわい。というより、保安検査~出国審査まで1時間かかったら、どれだけ急いだってそもそも間に合わんやんか。」
と頭の中にモヤモヤを残しつつ出発口まで走ります。


この時点で残り時間は18分です。
第3章:保安検査・出国審査
ここからが鬼門です。あと18分の間に保安検査・出国審査を済ませるわけですが、ここが混雑していると、乗り継ぎ便に間に合いません。
中国の空港での保安検査事情【モバイルバッテリーは出しておく】
中国の空港の保安検査は、日本の空港よりも厳しいです。
日本の空港では、PC・タブレット類はカバンから出す必要がありますが、中国の空港ではそれに加えてモバイルバッテリーもカバンから出しておく必要があります。
つまり、モバイルバッテリーをカバンの奥深くにしまい込んでしまっていると、保安検査直前になって捜索活動をしなければならなくなります。
幸い、モバイルバッテリーはカバンから出しておかなければならないという保安検査事情は知っていたので、取り出しやすい位置に入れてありました。
保安検査で時間がないのは分かっていたので、ズボンのベルトも(成田~上海便の機内で)カバンの中に入れて起きました。
保安検査場通過(残り時間18分~)
幸いなことに、保安検査場はそれほど混雑していませんでした(現地時間:金曜日18:30頃)。私の前には6人ほどいましたが、特にトラブルなく列が進んでいきます。
ふと待ち時間に手元の搭乗券を見てみました。


モザイクをかけていますが、搭乗口はD79であるとの記載がありました。
「D79ってことは、さっき遅延した成田からの便が到着したゲートと同じだな…。さっきと同一機材??なら、さっきの便が遅れた分、今度のメルボルン行きも出発も遅れるんじゃないか??」という希望的観測をうかべつつ、保安検査を待ちます。
モバイルバッテリーやベルトなど事前の対策が功を奏し、おとがめなく保安検査場を通過。かかった時間は4分程度でした。
この時点で残り14分。あとは出国審査と搭乗口までの移動を残すのみです。
出国審査(残り時間14分)
さて、出国審査です。こちらも幸運なことに、それほど列が伸びていませんでした。自分の前には4人の先客がいましたが、それほど時間がかからず自分の番が回ってきました。
出国審査では特に何も聞かれずにハンコが押され、無事出国完了。
この時点で残り10分でした。あとは搭乗口までダッシュです!
第4章:搭乗口までの移動
搭乗口までの移動 (残り10分~)
搭乗口はD79です。さっき成田から到着した便と同じ場所なので、それほど遠くないことは分かっていました。のこり10分もあれば、搭乗口前は何とか間に合いそうです。
少し安心しつつ、案内表示があったので、それに従って小走りで向かいました。
第5章:安堵と落胆
搭乗口の様子(残り5分~)
搭乗開始時刻は18:45でしたが、実際に搭乗口に到着したのは18:40でした。
「間に合った…。」
一気に安堵と疲れがこみ上げてきます。これでメルボルンに行くことができそうです。欠航しない限りは…。
始まらない搭乗(残り0分)
さて、搭乗時間になっても搭乗が始まりません。もっと困るのは、何も案内がないこと。案内がないまま時間がどんどん過ぎていきます。
出発案内を見ても、「Gate Changed」とは表示されていますが、Delayedの表示はありません。
(それにしてもDelayed、Chancelledの多いこと…。)
エアチャイナの得意技「ディレーイ」炸裂
結局、搭乗開始時刻10分後に「Delayed」の表示が出てきました。
間に合ったという安堵もつかの間、空港内での猛ダッシュが報われなかった事への落胆が一気にこみ上げてきます。
出発時刻は未定とのことでした…
困ったことに、出発時刻の見込みが立たないとの事でした。
ひとまず大幅な遅れは確定的なので、出発時刻が決まったら改めてアナウンスするとの事だったので、エアチャイナのラウンジ内で過ごすことにしました。
まとめ
エアチャイナの上海乗り継ぎには注意
今回のドタバタの主因は、上海空港で「入国してカウンターで搭乗券発券」というタスクが発生したことにあります。今回、私は幸運にも(猛ダッシュ)35分で終えましたが、自分でもマグレだと思っています。
SFC修行・ANAダイヤ修行でエアチャイナを利用する場合、上海での乗り継ぎは避けるか、(入国・手続・出国のすべてが余裕を持って完了できるだけの)余裕を持った乗り継ぎ時間を確保することが非常に重要です。
上海での乗り継ぎを考えている方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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