クアラルンプール空港はとても大きな空港で空港泊できる場所が複数あります。
今回はその中でも、KLIA2にあるカプセルホテル「Capsule Transit KLIA2」で空港泊したときの様子を紹介します。(Capsule by Containerという名称から改称されたカプセルホテルです。)
場所や行き方だけでなく、気になる安全面・快適さなどについてお伝えするので、クアラルンプール空港で空港泊を考えている方はぜひご覧ください。
目次
KLIA2のカプセルホテルの場所
クアラルンプール空港第2ターミナルKLIA2にあります
クアラルンプール国際空港は、KLIAとKLIA2の2つにターミナルが分かれています。(KLIA = Kuala Lumpur International Airport)
- KLIA…ANAやJAL、マレーシア航空、エアチャイナなどフルサービスキャリアが発着
- KLIA2…エアアジアなどLCCが発着
今回紹介するCapsule Transit KLIA2は、KLIA2の1階、バスターミナルそばにあるカプセルホテルです。
クアラルンプール空港(KLIA2)のカプセルホテルへの行き方
KLIAからの行き方を解説しています
最近はマイル修行でクアラルンプール空港に行く方が増えています。このブログをご覧の方の多くが実際にマイル修行をされている方だと思うので、KLIAに到着する方の視線でこの記事を作成しています。
今回利用したのはNH815便。クアラルンプール到着予定時刻は23:25でした。
クアラルンプール市内方面行きの最終電車は01:00発なので、飛行機が遅れたときに間に合わないかもしれないというリスクや、仮に間に合ったとしてもクアラルンプール市内に深夜1:30着になるのは少々負担になるので、空港内での宿泊を決めました。
クアラルンプール空港(KLIA2)のカプセルホテルの費用
6時間滞在で2,000円程度
空港付近にもホテルはありましたが、シングルで手配するとどれもそこそこ高かったので、1泊(6時間滞在)約80RM(当時2,000円程度)で泊まれるカプセルホテルに宿泊を決めました。
事前予約必須です!!
到着タイミングによっては満室のことも珍しくないので(何度か満室の札を見ています)、必ず事前に予約しましょう。
公式ホームページからの予約が可能です。
KLIA2のカプセルホテルへの行き方
電車 KLIA Ekspresが一番気楽です
ターミナル間はそれなりに離れているので、徒歩での移動は現実的ではありません。そこで、次の移動方法があります。
- 電車(50円程度)
- バス(無料)
- タクシー(有料)
で移動する必要がありますが、電車が速くて便利とのことだったので、電車を移動しました。
- 電車(50円程度。時刻表があるので安心。)
- バス(無料。時刻表通りに動かない+移動時間が少々長いのが難点。)
- タクシー(有料。運転手と英語トークの必要あり。)
切符を買う必要がありますが、早くて気楽なのは電車だと思います。
今回は電車での移動方法と、電車を降りてからカプセルホテルまでの行き方を紹介します。
なお、これから利用する電車は、クアラルンプール空港からKL Sentral(クアラルンプール市内の中心駅)までの移動にも利用できます。ホームへの行き方、切符の買い方、乗り方などの詳しい利用方法はこちらのページで解説しています。
KLIA到着後から電車のホームまでの道のり
ピンクの表示を目印に、切符売り場まで
入国審査・手荷物受取を終えて到着ロビーに出て、右へ進んでいきます。目印は、
「KLIA Ekspres」というピンク色の看板です。


到着ロビーに出て右へ進みます。




KLIA Ekspresの案内に従って、階下へ下ります。エレベーターが迷う心配なく安心です。
券売機で切符を購入する(クレジット決済)
切符売り場には、有人カウンターと自動券売機があります。立て看板にあるとおり、自動券売機で切符を購入すると10%OFFになります。ただし、クレジット決済専用です。
KLIAからKLIA2までの普通運賃は約50円です。


操作は難しくありません。行き先(KLIA2)を押し、クレジット決済するだけです。切符はSingle Trip(片道乗車券)で良いでしょう。










チケットには2次元バーコードが付いており、これを自動改札機のセンサーにかざして入構します。




ホームは2つ。どちらの列車を使ってもOK。くれぐれも方向を間違えないこと!!
自動改札機を入ると、左右にホームが分かれています。


- Platform A=KLIA Ekspres(快速のイメージ)
- Platform B=KLIA Transit(各駅停車のイメージ)
のホームとなっています。KLIA~KLIA2までは1駅なので、どちらに乗ってもKLIA2までの所要時間は同じです。ただし、乗る電車の行き先を間違えないように!!
KL Sentral(市内)行きとKLIA2行きのホームが同じなので、くれぐれも逆方向の列車に乗らないよう、電車がどちらの方向から入線してくるか、行き先はKLIA2で間違いないか確認してから乗車してください!
※特にKLIA Ekspresで逆方向に乗ると、KL Sentralまで電車は停まりません。


ホームドア周囲にも列車の行き先・方向が表示されているので、念入りに確認を!
KLIA Ekspresに乗車!所要時間は4分弱。
列車が到着しました。車内に誰もいなかったので、ちょいと撮影。




車内は非常にきれいでした。冷房もガンガンきいており、寒いぐらいです。これで一駅だけ移動します。4分かからないぐらいです。
KLIA2に到着して、エスカレーターで上に上りながら撮影。車体もそれなりにきれいです。


【最大の難関】改札を出た後のルート「1FのTRANSPORTATION HUBを目指す」
改札口は2階、カプセルホテルは1階です
さて、KLIA2駅の改札から出た後、カプセルホテルまで辿り着くのがが最難関です(いえ、自分が迷ってしまっただけです…)。
KLIA2の改札口は2階にあるので、まずは1階に下りる必要があります。
1階のTRANSPORTATION HUB(バスターミナル)を目指せば見つかります。
改札を出たら左に曲がり、下りのエスカレーター・エレベーターで1階に下りてください。写真がなく申し訳ないですが、エレベーターを利用する経路の例を示します。
まずは2階。改札を出たら左に曲がり、更に左に曲がって1階行きのエレベーターを目指します。


1階に下りたら、Transportation Hubというバスターミナル側の出口に向かって右側へ進んでください。目立つ案内表示があります。


★印の場所にこのような案内表示があります。


2階が広いのに対して1階は狭いので、1階に下りてしまえば何とかなります。2階以上を探し回ると悲劇です…(私は1階に下りるという情報さえ得ておらず、2階以上で右往左往しました)。
Capsule Transit KLIA2について
公式ホームページで事前に予約しておきましょう!
私はここで宿泊することが確定していたので、事前に公式HPで宿泊予約・クレジット決済まで済ませていました。満室になることも珍しくないので、必ず事前予約をしましょう!
チェックインの時間は30分単位で指定できます。
例えば4月15日のAM1:00頃にチェックインし、6時間以内にチェックアウトする場合は、
- CHECK-IN-DATE 4/15
- CHECK-IN-TIME 1:00
- STAYING HOURS 6hours(6、9、12時間より選択可能)
で予約を行います。
日本のホテル予約の場合は4/15のAM1:00頃のチェックインの場合でも4/14宿泊として予約を行うケースが多くありますが、ここでは実際の日付と時間・滞在時間を登録すればOKです。
事前決済がラクでオススメ
公式ホームページで予約すると、クレジット決済が可能です。クレジットで決済しておけば、現地での支払いの手間が省けるので便利です。
公式ホームページ上に記されている設備
- シングルサイズのベッド
- 鏡付きの収納式デスク
- 枕2つ
- ルームハンガー
- 読書灯
- 電源
- アメニティバッグ(タオル・歯ブラシセット・スリッパ)
- 500mlペットボトルの水
- 耳栓(希望者)
- モーニングコール(希望者)
- Wi-Fi
- 温水・冷水シャワー
KLIA2のカプセルホテルの外観
こちらが入口の様子です。こったデザインで、なかなかオシャレです。


ロゴも良い感じです。




フロントデスクで受付を行い、奥へと進んでいきます。


カプセルホテルチェックインの様子
フロントでのやり取り
氏名・予約した旨を伝えて、パスポートを提示します。
フロントでは名前と予約してあること(I have a booking tonight.)を伝えると、すぐに対応してもらえます。パスポートの提示を求められましたが、すぐに返してもらえました。
デポジット金として現金50.00RMを預けます。
チェックインの際、デポジット金として50.00RMを預けます。特にトラブルがなければ、チェックアウトの際そのまま50.00RMは返却されますので、特に不安視しなくても大丈夫です。
貸し出し品とカードキーが渡され、簡単な説明を受けます。
貸し出し品などが入った黒いバッグとカードキーが渡され、部屋(といってもカプセルですが…)の場所について簡単に説明を受けました。
黒いバッグの中には、
- バスタオル
- フェイスタオル
- 使い捨て歯ブラシ
- ペットボトルの水
が入っていました。(男性にとっては)宿泊にあたって最低限のアメニティはこれで揃います。
ただし、日本のカプセルホテルとは異なり、
寝間着はありません!
大きな荷物がある場合は受付から入って右奥にロッカースペースがあるので、そこに入れるよう案内されます。ただし鍵が付いていなかったので、利用の際は自前の南京錠などが必要なようです(バックパッカーにとって南京錠は必需品です)。
カプセルホテルの共用設備
男性エリアと女性エリアは分かれており、セキュリティ面では安心
カプセルのあるスペースは、男性用エリアと女性用エリアが分かれており、各エリア入口にはロックがかけられています。
ロックはカードキーをセンサーにタッチすることで開錠でき、男性用カードキーでは女性用エリアには入れませんし、逆に女性用カードキーでは男性用エリアに入れなくなっています。そういった面では女性にとって安心できる設備です。
※ちなみに、このカードキーには部屋番号が書かれていますが、部屋には鍵がありません。カードキーを使用するのは、自分のカプセルがあるエリアに入るときだけです。
下の画像は、男性エリアの入口です。ガラスの扉があり、カードキーをセンサーにタッチすることで鍵が開くシステムになっています。


共用スペースがありますが、おしゃべりには不向きです
このように男女関係なく入れる共用スペースがありますが、声・音はカプセルスペースに筒抜けなので、おしゃべりは控えたほうがよいでしょう。


本がたくさん並んでおり、ライブラリーとしての利用を想定しているようです。
また、窓の外にバスが見えます。これがTRANSPORTATION HUBで、各方面へのバスはここから発車します。
男性用洗面室・シャワールーム・トイレ
男性用洗面室の様子はこちらです。誰もいなかったので撮影しました。




いくつも扉が並んでいますが、手前の3部屋(?だったかな…?)がシャワールーム、奥の2部屋(?だったかな…?)が化粧室になっています。
シャワールーム内部がこちらです。




シャンプー・ボディーソープは備え付けられているので、とくに銘柄にこだわりがなければ持参の必要はありません。
お湯の温度・水圧も問題ありません。
脱いだ服・着替えなどを置くスペースがなかったので、貸し出された黒いバッグに全て入れ、扉につけられたフックのようなものに引っかけましたが、注意しておかないと、バッグごとびしょ濡れになります。シャワールームへはなるべく身軽に行った方がよいでしょう。
ドライヤーは洗面室に置かれており、自由に使用できます。
マレーシアのトイレ事情はあまり良くありませんが、このホテルの化粧室は洋式水洗トイレなので、衛生面でも安心です。
カプセル内の様子
カプセル内を見てみましょう。チェックインでもらったカードキーに書かれた番号のカプセルを探します。


カプセル内部がこちらです。


中にはシーツのかけられたマット・掛け布団・枕が用意されていました。予想以上に清潔です。
枕元にはスマホなどが入る小物入れがありましたが、錠前は自分で用意する必要があります(やはり南京錠はバックパッカーにとって必需品ですね)。


壁にはモーニングコール用の電話・電灯スイッチ・電源コンセントがあります。日本の型でも差し込めるようになっていますが、220Vに対応している必要があります(最近はスマホの充電器でも220Vには大抵対応していますが…)。


カプセル内にはスリッパが用意されていました。また、希望すれば耳栓ももらえます。
壁につけられた取っ手を引くと鏡が現れます。また、引っ張り出した部分は机としても利用可能です。


カプセルホテルを利用しての感想
6時間弱しか滞在していませんが、十分快適に過ごせました。日本国内のカプセルホテルに何度も泊まったことがある身としては、特に強い不満を感じた点はありません。
以下に施設・サービス別に感想と準備すべき点を述べていきます。
カプセル内
カプセルですから、施錠はできません。カプセル入口にシェードが付いているので、それを閉めてかろうじてのプライベート空間を確保します。ですから、外との境界がシェード1枚であるという点にそもそも不安がある場合は、利用をおすすめしません。
(ただし、男女でエリアが分かれており、異性のエリアには入室できなくなっているので、身の安全という面では心配不要だと思います。)
日本のカプセルホテルよりもやや広めに作られており、スペースにはゆとりがあります。中で立ち上がることはできませんが、ズボンの履き替えは問題なくできるぐらいです。
冷房もちょうど良い具合に効いており、寒くも暑くもありません。寒くても掛け布団があるので調整可能です。
空港が24時間OPENなので、人が往来する足音は聞こえますが、カプセル入口のシェードを閉めれば、自分はそれほど気になりませんでした。客層がたまたま良かったのか、会話する声も聞こえませんでした。もし物音が気になるのであれば、フロントで耳栓をもらえば問題ないと思います。
洗面室・シャワールーム・トイレ
シャワーについては上でも少し述べたとおり、お湯の出方に不満はありませんが、着替えなどを置くスペースがないのが不便でした。
ただ、シャワーを浴びた後のドライヤーもしっかりした物でしたし、洗面スペースも十分な数用意されており、トイレも清潔な洋式タイプだったので、それ以外の面では不自由しませんでした。
アメニティ→寝間着はありません!
タオル・歯ブラシセット・スリッパ・ペットボトルの水が用意されるのはありがたいです。ただし日本のカプセルホテルとは異なり、寝間着は自分で用意する必要がありますので、注意が必要です。
フロントの対応
可もなく不可もなく。日本のような「おもてなし感」はありませんでしたが、対応を不快に感じることはありませんでした。
ロッカー→ダイヤル式の南京錠を自分で用意するのがベスト
おそらく一番不便さを感じやすいのはロッカーだと思います。日本のカプセルホテルでは鍵付きロッカーが一人一つあてがわれるのが普通ですが、ここではロッカーは自由使用です。鍵も自分で用意する必要があるようですので、自前の南京錠がなければ、荷物の管理には少々苦労するかもしれません。
(旅行用の南京錠は東急ハンズやロフト、通販でも簡単に手に入りますので、持っておくと良いかもしれません。私はダイヤル式の物を2つ所持しています。)
ただ、利用者の多くがカプセルの中に荷物を持ち込んで、そのままシャワールームに行くという無防備さでした…(笑)油断はできませんから、あまりおすすめしませんが…。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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