「スーパーフライヤーズカードを手に入れて優雅な空の旅を楽しみたい!」
と意気込んでSFC修行を決意したのは良いものの、SFC修行にはさまざまな知識が必要です。
その中でも、修行の効率・コストに直接的に関係するのが「プレミアムポイント」です。プレミアムポイントについての理解なくしてSFC修行のフライト計画を立てるのは不可能です。
ところが、このプレミアムポイントが結構ややこしいのです。そこで今回は、SFC修行計画を立てるときに必要なプレミアムポイントの計算方法など、プレミアムポイントについて必要なことを丁寧に解説します。
最後にはANAマイルを大量に稼ぐ裏ワザも紹介。ご覧くださいね。
目次
プレミアムポイント(PP)とは
ANAや提携会社に搭乗するともらえるポイント(マイルじゃないよ!)
ANAの飛行機に乗ると、マイルとは別に「プレミアムポイント」というポイントを獲得することができます。下の画像は私のマイル獲得明細です。
一番右に「プレミアムポイント」という項目がありますよね?
プレミアムポイント(PP)とは、
- ANAグループ運航便
- スターアライアンス加盟航空会社運航便
にお金を払って搭乗した際、マイルとは別に積算されるポイント。
いま、サラッと大事なことを言いました。繰り返します。
ANAグループや提携の航空会社にお金を払って乗って初めて貯まるのが「プレミアムポイント」(特典航空券はNG)。
(飛行機に乗らないと絶対に貯めることができないということですよ!)
プレミアムポイントは貯まっても使えません!
通常、ポイントは「使うために貯める」ものですよね?
例えば、スーパーマーケットでポイントカードを作るのは、貯まったポイントを使うことでオトクに買い物ができるからです。(「500ポイント貯まったら500円分のお買い物券を進呈」みたいなやつですね。)
ところがこのプレミアムポイントは、どれだけたくさん貯めても、使うことができません。
「そんな、使えないポイントに何の価値があるんだ?貯めても意味ないじゃん」と思われるかもしれませんが、プレミアムポイントには大切な役割があります。
1~12月に貯まったPP数で翌年度のステイタスが決まる
貯まっても使えないプレミアムポイントですが、プレミアムポイントには
「毎年1~12月に獲得したプレミアムポイント数に応じて、翌年度のプレミアムメンバーのステイタスが決まる」
という重要な役割があります。それは……
【プレミアムポイントは、毎年1~12月におけるお得意様度を決める点数である】
もう少し具体的に説明すると、次のようになります。
- 1~12月の間に貯まったプレミアムポイント数が多ければ、その1年間におけるお得意様度は高い
- 1~12月の間に貯まったプレミアムポイント数が少なければ、その1年間におけるお得意様度は低い
最終的なお得意様度は毎年12月末にチェックされます。
毎年12月末日時点で保有しているプレミアムポイント数に応じてお得意様度が決まり、翌年度(※)から、そのお得意様度に応じた上級会員向けサービスが提供されます。
(※)12月末日までにステイタス基準となるプレミアムポイント数を達成した場合、実際には「事前サービス」として翌年度を待たずに一部のサービスが提供されます。
毎年1~12月で積算されたプレミアムポイント数によってお得意様度がチェックされる。ポイント数が高ければお得意様度は高い。
そのお得意様度によって翌年度の会員ステイタスが決まる。
1~12月の点数だということは、毎年リセットされるということ
先ほど、
【プレミアムポイントは、毎年1~12月におけるお得意様度を決める点数である】
と述べました。毎年12月末日時点での点数に応じて翌年度のステイタスが決まります。
毎年1~12月中の点数だということは、
毎年1月1日に点数がリセットされるということです。
つまり、どれだけたくさんプレミアムポイントが貯まっていても、毎年1月1日を迎える度にお得意様度が0点にリセットされます。
上級会員のステイタスを維持しようと思えば、毎年毎年プレミアムポイントをたくさん獲得しなければならない……。ことになるが……。
スーパーフライヤーズ発行で上級会員ステイタスが維持できる
上級会員のステイタスを維持しようと思えば、毎年プレミアムポイントを継続的に獲得しなければなりません。
それが、
ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)というクレジットカード
を発行すれば、ANAに毎年乗りまくらなくても上級会員ステイタスが維持できるんです。
このANAスーパーフライヤーズカード(SFC)を発行すれば、ANAの上級会員として扱われ、様々な特典を受けることができます。(優先チェックイン・ラウンジ利用・優先搭乗など、空港で行列知らずになります。)
発行以降は搭乗実績に関わらず(年会費さえ払っていれば)上級会員のステイタスを維持できる。これがスーパーフライヤーズカードの魅力なのです。
どんな特典が受けられるか、詳細はこちら。当ブログでの人気記事です。
すごいカードですよね?
ただこのカード、普通には発行できないんです。発行には大きな条件があります。それが、
ある1年間の1~12月の間、ANAの飛行機に乗りまくってプレミアムポイントを50,000ポイント稼ぎ、お得意様度を上げる(プラチナ会員になる)こと
なんです。
発行の条件についての詳細もこちら。
SFC修行とはANAの上級会員維持のために飛行機に乗りまくること
ANAスーパーフライヤーズカードの発行には、プレミアムポイントを50,000ポイント貯め、ANAプラチナ会員にならなければならないことが分かりました。
そのプレミアムポイントを貯めるためにANAを利用しまくり、ANAプラチナ会員を目指すことを
SFC修行
と呼びます。少しまとめておきましょう。
スーパーフライヤーズカードを保有していれば、ANA上級会員として様々な特典を受けることができる。そのカードを獲得するためにANAを利用しまくり、50,000プレミアムポイントを貯めてANAプラチナ会員を目指すことをSFC修行と呼ぶ。
最近はテレビ番組「沸騰ワード10」でも「ステータスポイントを貯めるステータス修行」として取り上げられていますね。本当に乗りまくるんです。こちらのページで修行の様子や、修行後に待つ優雅な世界の一部を紹介しています。
プラチナサービスメンバーについての詳細はこちらの記事をご覧ください。スーパーフライヤーズカードとの関係も説明しています。
SFC修行フライト計画の考え方
50,000PP獲得がSFC修行の目標
スーパーフライヤーズカード(SFC)を発行するには、50,000PP(うち半数はANAグループ運航便)を貯めてプラチナメンバーにならなければなりません。
つまり、SFC修行の目的は、「50,000PPを獲得すること」になります。
なるべく低コストで50,000PPを獲得することが重要
上でも述べましたが、プレミアムポイントを獲得する方法は、
【お金を使って、またはANA SKYコインを利用して飛行機に乗ること】
です。
つまり、よっぽど多くのSKYコインを保有していれば話は別ですが、SFC修行にはコストが発生します。
できれば低コストでSFC修行を終えたいですよね。そこで、ここではなるべく少ない出費でプレミアムポイントを多く獲得するために必要な考え方を紹介したいと思います。
ANA SKYコインは、ANAマイルを貯める裏ワザで調達
ANA SKYコインを貯めるには、ANAのマイルを貯める必要があります。
私はANAマイルを貯める裏ワザを実践していたおかげでANA SKYコインを大量に持っていたので、SFC修行で出費はほとんど発生しませんでした。
私のマイル獲得画面がその証拠。
毎月18,000マイルが入ってきており、保有マイル数が61万マイル以上なのがお分かりいただけると思います。「ファーストクラスで世界一周」が現実になるマイル数です。
ANAマイルを貯める裏ワザは簡単。ポイントサイトのハピタスを使うだけです。方法はこちらのページで詳しく解説しています。
この裏ワザのポイントは「誰にでもできる」ということ。実際に多くの方が実践し、贅沢な飛行機旅を手にしています。
今からでも遅くありませんし、登録も無料。使ってみてイヤだったら、いつでも辞められます(笑)ので、ぜひ始めてみてください。
プレミアムポイントの計算方法
プレミアムポイントの計算式について
まず、1回のフライトで獲得できるプレミアムポイント数の計算方法について説明します。
これはANAのホームページにあるPPの計算方法を表した図です。
計算式は
【①区間基本マイレージ】×【②積算率】×【③路線倍率】+【搭乗ポイント】
です。この中で特に重要なのが赤い文字で記した【①区間基本マイレージ】×【②積算率】の部分です。なぜなら、
【①区間基本マイレージ】×【②積算率】=【フライトマイル】
の計算でフライトマイルが算出され、これが獲得マイル数・プレミアムポイント数の基準になるからです。
それでは各要素について説明しますね。
①区間基本マイレージ
【①区間基本マイレージ←イマココ】×【②積算率】×【③路線倍率】+【④搭乗ポイント】
そもそもマイル(mile)とは、距離の単位です。【1mile = 1.60934km】ですね。
区間基本マイレージとは、利用便が運行する都市間の距離をマイルで表したものです。
例えば…
区間 | 区間基本マイレージ |
羽田~伊丹 | 280 |
羽田~那覇 | 984 |
羽田~シンガポール | 3312 |
この表のように、距離が長いほど区間基本マイレージ数も大きくなります。区間基本マイレージ数が大きくなると、それだけ獲得できるプレミアムポイント数も大きくなります。
従って、例えば国内線でSFC修行をする場合は長距離路線を使うのが主で、
- 東京~那覇
- 那覇~札幌千歳
あたりが修行僧御用達の国内線路線になっています。
②予約クラス・運賃種別ごとの【積算率】
【①区間基本マイレージ】×【②積算率←イマココ】×【③路線倍率】+【④搭乗ポイント】
繰り返しになりますが、
【①区間基本マイレージ】×【②積算率】=【フライトマイル】
という計算式を思い出してください。これがプレミアムポイント数計算のオオモトになります。
なお、予約クラスは国際線利用時に、運賃種別は国内線利用時に考えるべき要素です。
《予約クラス(ANAグループ国際線の場合)》
ざっくり言うと、予約クラスは
- ファーストクラス
- ビジネスクラス
- プレミアムエコノミー
- エコノミークラス
に分かれています。
例えば、区間基本マイレージが5,000の便でファーストクラスに搭乗する場合とプレミアムエコノミーに搭乗する場合とでは、積算率とフライトマイルは下表のように差が発生します。
クラス | 区間基本マイレージ | 積算率 | フライトマイル |
ファーストクラス | 5,000 | 150% | 7,500マイル |
プレミアムエコノミー(G/E) | 5,000 | 100% | 5,000マイル |
「利用クラスが上であるほど積算率は高くなる」と、乱暴に説明するとこんなところになります。しかしSFC修行僧としては、この理解では不十分です。
実際には予約クラスはもっと細かく分かれており、SFC修行をする場合はこの細かい予約クラスを理解しなければなりません。
例えば区間基本マイレージ数が5,000である路線に搭乗した際、予約クラスごとに得られるフライトマイル数は下表のようになります。
搭乗クラス | 予約クラス | 積算率 | フライトマイル |
ファースト | F / A | 150% | 7,500マイル |
ビジネス | J | 150% | 7,500マイル |
C / D / Z | 125% | 6,250マイル | |
P | 70% | 3,500マイル | |
プレミアムエコノミー | G / E | 100% | 5,000マイル |
N | 70% | 3,500マイル | |
エコノミー | Y / B / M | 100% | 5,000マイル |
U / H / Q | 70% | 3,500マイル | |
V / W / S / T | 50% | 2,500マイル | |
L / K | 30% | 1,500マイル |
一般的に、安い運賃であればあるほど積算率は低くなり、得られるフライトマイル、それに基づいて積算されるプレミアムポイント数は低くなります。
同じビジネスクラスでも、7,500マイル獲得できる場合(Jクラス)と3,500マイルしか獲得できない場合(Pクラス)とで4,000マイルもの差が発生していますね。JクラスよりもPクラスのほうが圧倒的に安いんです。
クラスごとに詳細を見てみましょう。
<ファーストクラス>
予約クラス | 積算率 |
F / A | 150% |
ファーストクラスには予約クラスがF、Aの二つありますが、どちらも積算率は150%で同じです。
従って、ファーストクラスを利用する場合、安ければ安いほどPP獲得の面ではお得ということになります。
もっとも、ファーストクラスの航空券を有償で購入する余裕があれば、PPをできるだけ安く買おうと躍起になる必要もないのかもしれませんが…(笑)
<ビジネスクラス>
予約クラス | 積算率 |
J | 150% |
C / D / Z | 125% |
P | 70% |
ビジネスクラスは、積算率が150%、125%、70%の3段階に予約クラスが分かれています。
例えば区間基本マイレージが5000の便を利用する場合、
・Cクラスで利用→5000×125%
・Pクラスで利用→5000×70%
と、この後の③と④計算を含めたとしても積算ポイントに大きな差が出ます。
一般には、価格の安い運賃ほど積算率の低い予約クラスになります。従って、価格と積算率とのバランスを検討して航空券を購入する必要があるのです。
例えば、ビジネスクラスを利用するツアーパックだと旅費は安くなりますが、積算率が70%であることがよくあります。
どれだけ安く航空券を買えたとしても、積算率が低ければ獲得PPも下がるので、何度も修行フライトを重ねなければなりません。
一方、回数少なく解脱したい場合は、一度に獲得するPP数を増やすために積算率の高い運賃を選ぶ必要があるため、ある程度の出費は覚悟しなければなりません。
<プレミアムエコノミー>
予約クラス | 積算率 |
G / E | 100% |
N | 70% |
プレミアムエコノミーは、
- 積算率が100%のGクラスとEクラス
- 積算率が70%のNクラス(2018年に新設)
に分かれます。旅作やセール運賃のプレミアムエコノミーは大抵N運賃です。
<エコノミークラス>
予約クラス | 積算率 |
Y / B / M | 100% |
U / H / Q | 70% |
V / W / S / T | 50% |
L / K | 30% |
エコノミークラスは、予約クラスによって積算率が大きく変わります。
ビジネスクラスの場合と同様、安い運賃ほど積算率が低い傾向にあるため、値段だけで運賃を選ばないよう、しっかりと検討することが必要です。
ANAグループではなく他のスターアライアンスの便を利用する場合はルールが異なりますが、それはこちらの記事で解説しています。
《運賃種別(ANAグループ国内線の場合)》
運賃種別は主に国内線に大きく関係する要素です。
国内線を利用するときの運賃によって、積算率が変わります。
<国内線プレミアムクラスを利用する場合>
プレミアムクラスを利用する場合の運賃種別と積算率をまとめると、下表のようになります。
一般に、
- 正規運賃=150%
- 割引運賃=125%
として積算率が定められています。
いずれの積算率にしてもプレミアムクラスは積算率が高いため、安い運賃でプレミアムクラスに乗れる便を利用することがコスト削減において非常に重要です。
ただ、正規運賃はあまりに高いので、修行僧の多くは
- ANA SUPER VALUE PREMIUM 28
- プレミアム株主優待割引運賃
をよく使います。
<国内線普通席を利用する場合>
普通席は、積算率が50%~100%と幅があります。
一般的によく使われる運賃である旅割は積算率75%なので、一度に獲得できるフライトマイル・それを基準にして積算されるプレミアムポイント数は少なくなります。
しかし旅割は運賃がとても安いので、フライト回数を重ねることさえ厭わなければ、路線によっては効率の良い修行が可能です。
③路線倍率
【①区間基本マイレージ】×【②積算率】×【③路線倍率←イマココ】+【④搭乗ポイント】
【①区間基本マイレージ】×【②積算率】=【フライトマイル】
だという話をしました。既に①と②の話はすんでいるので、フライトマイルはもう計算できるようになっています。特に【②積算率】はややこしかったですね…。
さあ、もう安心してください。ここからは話が随分と単純になりますよ。
路線倍率は、利用する路線によって下表のように定められている数字です。この数字を先ほど計算したフライトマイルに掛け合わせます。
路線倍率では、運賃の高い・安い、利用するクラス等は一切関係ありません。「ドコとドコを結ぶ路線に搭乗するか」で決められる数字です。
路線 | 路線倍率 | |
国内線 | 一律2倍 | |
国際線 | ANAグループのアジア・オセアニア路線 | 1.5倍 |
ANAグループのその他路線 スターアライアンス加盟航空会社運航便 |
1倍 |
国内線利用の場合は一律2倍です。
一方、国際線では、
- ANAグループのアジア・オセアニア路線→1.5倍
- ANAグループのその他の地域の路線、スターアライアンスパートナー便→1倍
となります。
国際線フライトではアジア・オセアニアが修行の定番路線
ということは、国際線を使ってSFC修行をする場合、
欧米など区間基本マイレージ数の大きい路線よりも、アジア・オセアニア路線のほうが倍率が高いので、獲得PPも高くなる傾向にあります。
従って、SFC修行ではアジア・オセアニア路線の利用が人気になるのです。私も、2017年のSFC修行では、アジア・オセアニア路線だけで国際線の修行フライトを組みました。
④搭乗ポイント
【①区間基本マイレージ】×【②積算率】×【③路線倍率】+【④搭乗ポイント←イマココ】
いよいよ最後、搭乗ポイントです。これまでで計算した
【①区間基本マイレージ】×【②積算率】×【③路線倍率】
に加えるのが搭乗ポイントです。
利用する運賃種別・予約クラスによっては、搭乗ポイントが与えられます。
これも安い運賃で航空券を購入すると搭乗ポイントが低くなる傾向にあるので、獲得PPと運賃とのバランスを検討する必要があります。
PP計算の例
すこしPPの計算の例を紹介しましょう。
羽田から那覇までの片道を
- ANA SUPER VALUE PREMIUM28(SFC修行僧御用達の運賃です)
- ANA SUPER VALUE 75
で搭乗した場合に獲得できるプレミアムポイント数を表で比較してみます。
区間基本マイル | 運賃倍率 | 路線倍率 | 搭乗ポイント | 獲得PP | |
ANA SUPER VALUE PREMIUM28 | 984 | 125% | 2倍 | 400 | 2,860PP |
ANA SUPER VALUE 75 | 984 | 75% | 2倍 | 0 | 1,476PP |
このように、搭乗のしかたによって獲得できるプレミアムポイント数は大きく異なるので、修行フライト計画を立てる際には、プレミアムポイントについての知識が必要不可欠なのです。
(ちなみに、ANAホームページには獲得できるプレミアムポイント数のシミュレーション機能があります。→ANA SKY WEB : ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション)
修行効率を考える上で必須の考え方「PP単価」
PP数を考えるだけでは、効率的な修行はできない
さて、ここまでプレミアムポイントの計算方法について紹介してきましたが、どれだけたくさんプレミアムポイントを稼げたとしても、その航空券があまりに高かったら、経済的に効率の良い修行ができたとは言えません。
そこで、修行効率を考える上で最も重要とも言える「プレミアムポイント単価(PP単価)」について紹介します。
PP単価(プレミアムポイント単価とは)
PP単価とは、1プレミアムポイントあたりいくら支払ったのかを表す指標です。
PP単価は、
【運賃】÷【獲得プレミアムポイント数】
で算出できます。PP単価は1PPあたり発生した価格のことですから、算出された数字が低い方が経済的に効率の良いフライトだということになります。
先ほどの羽田~那覇の片道搭乗で得られるプレミアムポイントを例にして考えてみましょう。運賃を仮に設定して、PP単価を計算します。
運賃(例) | 獲得PP | PP単価の計算式 | PP単価 | |
SUPER VALUE PREMIUM28 | 24,990円 | 2,860PP | 24,990÷2,860 | 約8.74円 / PP |
SUPER VALUE 75 | 10,000円 | 1,476PP | 10,000÷1,476 | 約6.77円 / PP |
この例だと、旅割の方がPP単価が安いので、費用面で効率が良いのは旅割ということになります。
ただ、(この例では)旅割だと獲得できるPP数がおよそ半分になってしまうため、その分何度もフライトを重ねなければなりません。年間に何度も沖縄に行くなんて、忙しい人にはツラいですよね。
このように考えると、修行フライト計画を立てる際には、獲得できるPP数とPP単価の両方を見つつ、しかも自分自身の日程の融通を考えつつ、修行フライト計画を立てなければならないわけですね。フライト計画作成は結構頭を使う作業なのです。
もちろん、獲得できるプレミアムポイント数が同じであれば、運賃が安いほど費用面で効率の高い修行フライトになります。例えば、1,000PP獲得できるフライトで考えてみましょう。
運賃 | 獲得PP | PP単価の計算式 | PP単価 | |
ケース1 | 15,000円 | 1,000PP | 15,000÷1,000 | 15円 / PP |
ケース2 | 10,000円 | 1,000PP | 10,000÷1,000 | 10円 / PP |
このように獲得PPが同じ場合、安く搭乗した方がPP単価は下がります。
従って、低コストでSFC修行を行おうとする場合、
なるべくPP単価が低くなるようにフライトを選択することが極めて重要です。
つまり、修行日程を組むときの心がけは、
「なるべく多くのPPを、なるべく安く獲得できる路線・便を探す」
ということになるのです。
PP単価の良い路線・便は自分で探すしかない
ANAの公式HPでPP単価の良い路線や便をお知らせしてくれたら修行フライト計画を立てるのがラクなのですが、もちろんそんなことはしてくれません。
原則として、自分でPP単価効率の良い路線・便を探すしかないのです。
ただ、先人ブロガーの皆さまがたくさんヒントを記してくださっているので、それを参考にして情報を仕入れることは可能です。
(私も修行フライトを選ぶ際にはかなりお世話になっています。)
PP単価効率の良い路線についての私の知識は、先人ブロガーの皆さまには遠く及びませんが、理解している範囲で修行におすすめのフライトを紹介していきたいと思います。
ANAの提携航空会社利用の場合のプレミアムポイント
詳細はこちらのページで解説しています
ここまではANAグループ便に搭乗することを念頭に置いて説明してきましたが、国際線で提携航空会社(エアチャイナなど)を利用する場合はまた計算が異なります。詳しくはこちらのページで解説しています。
PP単価を一気に下げる強力なツール「SKYコイン」
SKYコイン=ANAの航空券・旅行商品支払いに使えるポイント
ここまで、プレミアムポイントやその計算方法、PP単価について解説してきました。プレミアムポイントがSFC修行において重要なのはなぜか?それは、プレミアムポイントがSFC修行にかかるコストに直接影響する要素だからです。
できればSFC修行にかかるコストは低く抑えたいですよね。そのためにはPP単価を安く抑えることが重要になるわけですが、実はとっておきの方法があります。それが
ANA SKYコインの利用
です。
このページをお読みの方であれば既にご存知かもしれませんが、「ANA SKYコインとは、ANAの航空券や旅行商品の支払いに利用できるポイント」で、【1コイン=1円】として支払いに充てることができます。
これをSFC修行フライトの支払いに充当すれば、持ち金の出費を抑えることができます。SFC修行僧の間で、「持ち出し」という言葉を使うことがありますが、これはSKYコインではなく実際にオカネを支払いに使うことを言います。SKYコインをなるべく多く支払いに使うと、それだけ「持ち出し」が少なくてすむというわけですね。
SKYコインの主要な調達方法は「マイルからの交換」
このANA SKYコインは、他社からのポイント交換・SNSへの投稿などなど、さまざまな調達方法があります。ですが、SFC修行僧にとって最も主要な調達方法は
マイル→SKYコインへの交換で調達する
というものです。
マイルをSKYコインに交換できるということは、マイルをたくさん持っていれば持っているほど、たくさんのSKYコインを獲得できるということになります。
ですから、修行にかかるコストを抑える最も強力な方法は、
「マイルをたくさん貯めておく」
という方法になります。マイルをたくさん貯めておけば、SFC修行を0円で終わらせることも可能です。
大量のマイルが得られる「ポイントサイト」
「マイルは飛行機に搭乗することで貯まるポイント」というのが基本です。ですから、ANAのマイルを貯めるためには、ANAの飛行機に乗るのが最も基本的なあり方なのかもしれませんが、フライトによってマイルを貯めるのは非常に困難です。
一方、飛行機に乗らなくても「ANAカード」というANAのクレジットカードで決済すればマイルを貯めることができますが、クレジット決済によって貯めることができるマイルにも限界があります。(100円=1マイルの還元率だったとしても、10,000マイル貯めるのに100万円の決済が必要です。)
そこで、飛行機に乗らず、クレジット決済にも頼らないマイルのため方として、
「ポイントサイトのハピタスを利用する」
という方法が最も有力になっています。
現時点での保有マイル数は61万マイル以上。「ファーストクラスで世界一周」が現実になるマイル数です。
このおかげで、2017年はほとんどコストをかけずにSFC修行を終えることができました。
ポイントサイトを利用してマイルを貯める方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
初心者に使いやすいハピタス
私は現在、
- ハピタス
- モッピー
- ちょびリッチ
- i2i
- ライフメディア
など複数のポイントサイトを利用していますが、最も頻繁に利用したポイントサイトは「ハピタス」です。なにせ、ハピタスは使いやすさ・わかりやすさがポイントサイト初心者の自分にもありがたかったですね。
ハピタスは陸マイラー(飛行機に乗らずに陸でマイルを貯める人)の間で最もメジャーなポイントサイトです。ユーザーが多いため、お得な情報がインターネット上で入手しやすいという利点もありますし(私もお得な案件があれば記事で紹介しています)、初心者にも使いやすいサイトになっていると思います。
こちら(↓)からの登録で30ポイントプレゼントキャンペーンの対象になります。
ポイントサイトを利用したマイル獲得は、どのタイミングで始めても遅いなんてことはありません。登録にはコストが全くかかりませんので、ぜひお試しください。1ヶ月に18,000マイル獲得の威力は強烈ですよ。
長くなりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。
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