成田空港第1ターミナル出国審査後にあるANAラウンジについて紹介します。
出国審査後にはANAラウンジが2カ所ありますが、今回はそのうち、第4サテライトにあるANAラウンジの様子をお伝えします。
なお、第5サテライトANAラウンジの様子はこちらで詳しく説明していますので、ご覧ください。
目次
成田空港国際線ANAラウンジの場所
成田空港出国後エリアには国際線ANAラウンジが2つある。
こちらは成田空港のホームページからお借りした第1ターミナル出国後エリアの案内マップです。


成田空港の第1ターミナル出国後エリアには、ANAのラウンジ(ANA SUITE LOUNGEとANA LOUNGEのセットで1つとお考えください)が2カ所あります。ざっくりとした案内になりますが、上のマップで赤い印(○と★)をつけている場所がANAラウンジです。


ラウンジが第4サテライトと第5サテライトに1つずつあるので、成田空港のANAラウンジをよく使う人の間では、「第4サテライトのANAラウンジ」「第5サテライトのANAラウンジ」と呼び分けることもあります。
今回紹介するのは、上のマップで★印をつけた「第4サテライトのANAラウンジ」の様子です。
国際線ANAラウンジの利用条件について
ANA LOUNGEの利用条件
ANA LOUNGEは、原則として
- ファーストクラス利用者+同行者(1名まで無料)
- ビジネスクラス利用者
- プレミアムエコノミー利用者
- ANAダイヤモンドメンバー+同行者(1名まで無料)
- ANAプラチナメンバー+同行者(1名まで無料)
- ANAスーパーフライヤーズ会員+同行者(1名まで無料)
- ミリオンマイラー+同行者(1名まで無料)
- スターアライアンスゴールドメンバー+同行者(1名まで無料)
- ブロンズメンバー(4,000マイル or 3アップグレードポイント必要)
- 有料ラウンジ申込者
を対象としたラウンジです。
※ANAブロンズメンバーは、アップグレードポイントまたはマイルを減算することで入室することができます。
ANAラウンジとカードラウンジとは全然違うものです!
※これまでの記事でも説明したことがありますが、念のために同じ説明をします。
カードラウンジ=空港とカード会社が提携して運営する有料ラウンジ
カードラウンジ(空港ラウンジとも言います)は、空港とカード会社が提携して運営するラウンジです。
日本国内のほとんどの空港に設置されており、当日に飛行機を利用する人が出発までの時間をゆったりと過ごすことができる施設です。
利用方法
ラウンジによって少しずつ異なりますが、一般的には
【当日出発の航空券提示+利用料金の支払い】
によって入室することができます。基本的には有料です。
(ラウンジによっては当日出発の航空券を提示しなくても入れるところがあるようです。)
ゴールドカード等対象カードを持っていると無料で利用できる!
上で触れたとおり、カードラウンジを利用するには、利用料金を支払う必要があります。
しかし、対象となるクレジットカードを提示すれば無料で利用することができます。対象カードはラウンジによって少しずつ異なりますが、
「ゴールドカード以上のカードと当日の搭乗券を提示すれば無料で利用できる」
と理解しておけばほとんど問題ありません。
カードラウンジと航空会社ラウンジは全くの別物です!
このカードラウンジと、ANAラウンジとは全くの別物です。よく誤解される点ですが、これを理解するには、
【ゴールドカード保有者】≠【ANAプレミアムメンバー】
である点をおさえる必要があります。
ゴールドカードは、クレジットカード会社の所定の審査に通過することで保有できます。
一方、ANAプレミアムメンバーは、ANAの飛行機に何度も搭乗し、上級会員としてのステイタス獲得した人のことを言います。
つまり、ゴールドカードを保有していても、ANAをあまり利用していない人はANAプレミアムメンバーではありません。
逆に、ゴールドカードを保有していなくても、ANAを頻繁に利用していれば、ANAプレミアムメンバーになることができます。
そもそも、カードラウンジとANAラウンジは
- 【カードラウンジ】=ゴールドカード以上のカード保有者が無料で使えるもの
- 【航空会社ラウンジ】=航空会社ゴールドメンバーが使えるもの
です。
例えば、ゴールドカードを持っていても、ANAプレミアムメンバーになっていない限りは、ANAラウンジを利用することはできません。しかしゴールドカードを保有しているため、空港のカードラウンジは無料で利用できるのです。
ANAのプレミアムメンバーのうち、ダイヤモンドメンバー・プラチナメンバー・スーパーフライヤーズ会員についてはこちらで解説していますので、ご覧ください。
カードラウンジのANAラウンジのサービスの違い
結論から言うと、カードラウンジよりもANAラウンジのほうが設備・サービスとも格段に上です。
カードラウンジで提供されるのは座席とソフトドリンクだけ。それ以外のアルコール・軽食のサービスは全て有料なのが普通です。
一方でANAラウンジは、ソフトドリンク・アルコール・軽食・シャワーまで、全て無料で利用できます。詳細な設備はこの後に紹介しますが、カードラウンジとは全く違う贅沢な世界が広がっています。
成田空港国際線第4サテライトANAラウンジへの入室
場所・入口・受付の様子
もう一度空港内マップ(成田空港HPより)で場所を確認してみます。


左上の★が第4サテライトのANAラウンジです。
少し拡大してみると・・・。


具体的には、第4サテライトの2階がANAラウンジ、4階がANAスイートラウンジになります。
第4サテライトの1階からアクセスしたときの様子を見てみましょう。
第4サテライトの中央部分にはエレベーター・エスカレーターが通っています。エレベーターの様子がこちらです。


エレベーターの表示は、各階でほとんど変わりませんので、何階からエレベーターに乗ってもこのような案内表示になります。
エレベーターの中にも案内があります。


2階にANA LOUNGE、4階にANA LOUNGE FIRST(ANA SUITE LOUNGEのことです)があることが表示されています。私はANA SUITE LOUNGEの入室資格を持っていないので、2階のANA LOUNGEへ入ります。
ちなみに、ファーストクラス利用者・ミリオンマイラー・ダイヤモンドメンバーはANA SUITE LOUNGEを利用することができます。このうち、ダイヤモンドメンバーについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
さて、2階に着くと入口があります。




自動ドアのすぐ奥が受付です。
受付で親切な案内がありました!
受付では搭乗券を提示します。
私がこのラウンジを利用したとき、搭乗便の出発が第5サテライト付近だったので、
「お客様の出発搭乗口近くにもラウンジがございますので、そちらをご利用いただくこともできますが、いかがなさいますか?」
と親切に案内をしていただきました。
ご丁重にお断りをし、このラウンジ内に入室させてもらいました。
成田空港国際線第4サテライトANAラウンジ内の様子
ラウンジ内の案内マップ
こちらがラウンジ内の案内マップです。


ラウンジ内を一周してみましょう
受付の左手には、B787型飛行機の模型がありました。




受付を済ませ、右手の通路を進んでラウンジ内へ入っていきます。


通路の途中には新聞・雑誌コーナーがあります。




通路を抜けた正面の風景はこちらです。




ラウンジスペースその1
ラウンジスペースに入って右方向の様子がこちらです。




グループで使えるようなソファー席(ボックス席?)が並んでいます。ソファーが「コ」の字型に配置されています。
別のアングルからこのスペースを見てみましょう。




このエリアの座席はこのようになっています。




個人利用よりはグループ利用に向いていそうですね。




少し奥に進むと…




ビジネススペース
さて、先ほどの写真を撮影して後ろを振り返ると…


ここにはビジネススペースがあります。


各スペースはブース型で仕切られており、出発前にパソコンを使用することができます。勿論、各座席には電源が備わっているほか、ライトスタンドもありました。


日本酒バーとコンシェルジュデスク
さて、ビジネススペースを出て、まっすぐ歩いて行きます。




左に何やら黒い柱がたくさん立っています。反対側から見てみると…






カウンター式の日本酒バーになっており、瓶に入れられた複数種類の日本酒が楽しめるようになっていました。マップ上には「SAKE BAR」と記されています。
なお、第4サテライトのANAラウンジでは、毎日17:00からシェフによるライブキッチンサービスが行われますが、寿司の仕込みをこの日本酒バーカウンターでしている風景を見かけたことがあります。
ラウンジエリアその2
さて、通路を進んでいくと、再び広いラウンジスペースがありました。






少し奥へ進むと…




こちらもグループ利用に向いているソファー席でした。ソファーが「コ」の字型に配置されています。
更に奥へ進んで振り返るとこんな感じです。。




リラックスコーナー(マッサージチェア・リクライニングチェア)
先ほどの写真の奥に黒いカーテンがありますね。中を見てみると…。




ブースが7~8個ほど並んでいます。
うち2つのブース内にはこんなものがありました。




マッサージチェアです!


何とも贅沢な設備ですね…。
その他のブース内にはリクライニングチェアがありました。




成田空港ANAラウンジの食事・ヌードルバー
さて、マッサージチェアコーナーを出て、元の通路を戻っていくと…




この黒い柱の右がヌードルバー、写真右斜め前方にあるのがフードコーナーです。






ヌードルバーのメニューはこちらです。第5サテライトANAラウンジと同じでした。


- きつねそば、うどん
- 山菜そば、うどん
- かき揚げそば、うどん
- カレーそば、うどん
- とんこつラーメン
- ANAオリジナルチキンカレー
とんこつラーメンを頼んでみました。注文すると携帯ブザーが渡され、出来上がるとブザーが鳴ります。1分弱でなりました。




美味しかったですよ(^^)
フードメニューも第5サテライトANAラウンジとほとんど同じでしたが、第5サテライトにはフードコーナーが2カ所あるのに対し、この第4サテライトANAラウンジでは1カ所しかありません。






↑パン


↑おにぎり


↑サラダ・サンドイッチ


↑チーズ・フルーツポンチ


↑ホットミール(ミートボール・麻婆豆腐)
飲み物はこんな感じです。


↑ビール(麒麟一番搾り)


↑コーヒー・紅茶類


↑お酒


↑ソフトドリンク
第4サテライト限定食事メニュー「ミートボール」
第4サテライトANAラウンジ、第5サテライトANAラウンジでそれぞれフードコーナーに限定メニューがあります。
第5サテライトANAラウンジの限定メニューはこちら。


唐揚げとフライドポテトです。
そして、第4サテライトANAラウンジの限定メニューはこちらです。


お皿に載せた後で申し訳ないですが、ミートボールが限定メニューです(奥の焼きうどんはどちらのラウンジにもあります。)


ちなみに隣にあった麻婆豆腐はこんな感じです。


どちらも美味しかったです(^^)
成田空港国際線ANAラウンジのシャワールーム
第5サテライトANAラウンジと同様、シャワールームが用意されています。第5サテライトと設備は共通でした。


シャワーコーナーの入口の様子です。


受付で搭乗券を預け、シャワールームの番号が書かれたキーホルダーをもらいます。


中はこんな感じで、第5サテライトのシャワールームと全く同じ雰囲気でした。


シャワースペースには仕切りガラスが半分しかついていません(右側の便器が反射している所がガラスです。左半分には仕切りガラスはありません)。
油断すると、シャワー利用中に便器の前まで水滴でびしょ濡れになります。荷物はシャワースペースから離れた場所に置いておいた方が賢明です。


服を掛けておくハンガーは2つ用意されていました(鏡に映っています)。




シャワーはハンドシャワーのみです。この点、JALのサクララウンジはサイドシャワーもついているので、設備はJALに軍配が上がりますね。
アメニティはこのようになっています。


- 使い捨てスリッパ
- シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ(資生堂)
- 化粧落とし・洗顔ミルク・化粧水・乳液(資生堂)
- シェービングフォーム
- ひげそり
- くし・ヘアブラシ
- 歯ブラシ
- シャワーキャップ
- コットンセット(コットン・綿棒)
- バスタオル・フェイスタオル・ミニタオル
- 貸し出しドライヤー
が用意されていました。とても充実していますね。
成田空港国際線ANAラウンジのその他設備
その他には、
- 新聞/雑誌コーナー
- 外貨自動両替機
の設備がありました。






ラウンジ内で一人だけになったときに、トイレを撮影してみました。


洗面所もとてもきれいです。便器が並んでいるエリアとは独立しているので、歯を磨くときにも気兼ねなく使えそうです。


さらに、着替えルームも用意されていました。


第5サテライトANAラウンジと比較しての印象
閉塞感が否めない
第4サテライトANAラウンジが第5サテライトANAラウンジとの大きく違う点は、
「第4サテライトANAラウンジには大きい窓がないこと」です。
窓がないため少々暗く、どうしても閉塞感が否めません。
第5サテライトANAラウンジはこのように大きな窓があるので、サッパリとした明るい空間に見えます。


それと比較して…


こちらの第4サテライトANAラウンジには大きな窓がないため陽光があまり入らず、どうしても閉塞感が生じてしまいます。
グループ向けの席が多い
第5サテライトANAラウンジはテーブル席などの一人利用を念頭に置いた座席が多いですが、第4サテライトANAラウンジはコの字型に配置されたソファ席やボックス席が多いなど、グループ利用向けの席が多いように感じました。
※もちろんグループ「専用席」ではないので、個人利用でも問題ありません。
ANAラウンジの使い心地は上々、快適です
ラウンジ内で食事がとれ、飲み物も楽しめ、座り心地の良い椅子で出発時刻までゆったり過ごせ、シャワーも使えて…、ラウンジの使い心地は上々です。
一般会員のうちは搭乗時刻までヒマを持て余して空港内をウロウロするしかありませんでしたが、ラウンジが使えることで待ち時間がこんなにも充実するのかと感動しました。
追加で4,000円、6,000円を支払ってでも利用する価値があるか?
さて、エコノミークラス利用時でも条件を満たせば4,000円or6,000円の料金支払いでラウンジが利用できるということを上で説明しました。このANAラウンジはそれだけの価値があるのでしょうか?
元をとれるかどうかという観点からは、
【酒飲みならばYes、酒を飲まないならNo】
だと思います。
食事のラインナップは充実していますが、食べるだけで4,000円~6,000円の元を取るのは不可能だと思います。
ただ、お酒をよく飲む方であれば、ラウンジ外の飲食店でお酒を何杯も飲んで食事をとれば、数千円はかかると思います。「好きなお酒が好きなだけ飲めて、おつまみも好きなだけ食べられて、座り心地の良い椅子に座りながら雑誌や新聞を読んで搭乗時刻ぎりぎりまで時間を潰せる」ということを考えれば、有料ラウンジサービスを利用する価値は十分にあると思います。
時間つぶしの手段という観点からは、意見の分かれるところでしょうが、
【ゆったりと過ごしたいならYes、散策を楽しむ派ならNo】
だと思います。
普段から時間つぶしに困らないのであれば、わざわざ4,000円以上の追加料金を払ってまでラウンジを利用する必要はないと思います。しかし、「出発時刻までまだ1時間以上時間があるのに、することが全然ない」といった場合には、ラウンジは十分に威力を発揮してくれるはずです。
成田空港国際線ANAラウンジ関連記事
JALのサクララウンジについても投稿しています。
第5サテライトのANAラウンジについてはこちらをご覧ください。
ANAのプレミアムメンバーのうち、ダイヤモンドメンバー・プラチナメンバー・スーパーフライヤーズ会員についてはこちらで解説していますので、ご覧ください。
ダイヤモンドメンバーについて
プラチナメンバーについて
スーパーフライヤーズ会員について
最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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