今回は、ANAプレミアムメンバーのうち、最上級ランクである「ダイヤモンドメンバー」について詳しく紹介します。
ちなみに、プラチナメンバー、スーパーフライヤーズ会員については、こちらの記事をご覧ください。
目次
ANAプレミアムメンバーとは？
ANAプレミアムメンバーってどのようなメンバー？
ANAのお得意様・上級会員のこと
ANAプレミアムメンバーとは、ざっくり言うとANAのお得意様・上級会員のことです。
ANAを頻繁に利用している人をお得意様に認定して特典を与えることで、顧客の囲い込みを行うというANAの作戦だと思います。
プレミアムメンバーの種類
ANAプレミアムメンバーにはランクがあります。ランクは上位から順番に
・ダイヤモンドメンバー
・プラチナメンバー
・ブロンズメンバー
の３つです。
当然ながら、最下位のブロンズよりも最上位のダイヤモンドの方が達成するのが難しいですが、その分享受できる特典が多くなります。
プレミアムメンバーになるための条件「1年間に一定以上のプレミアムポイントを貯めること」
ANAプレミアムメンバーになるためには、ANAの飛行機に頻繁に搭乗する必要がありますが、具体的にどれぐらい乗ればプレミアムメンバーになれるのでしょうか？
キーワードは「プレミアムポイント」です。
ANAマイレージクラブに入会し、ANAのHPでログインすると、自分の貯めたマイルの横に「プレミアムポイント」というポイントが表示されます。
この赤い枠がプレミアムポイントの表示欄です。
このプレミアムポイントを毎年1～12月の1年間で一定数以上貯めると、プレミアムメンバーとして認定されるのです。ダイヤモンドメンバーになるためには、100,000PP（うち50,000PP以上はANAグループ運航便）以上を貯める必要があります。（後で詳しく説明します）
では、プレミアムポイントはどのようにして貯めるのでしょうか？
プレミアムポイントの貯め方「お金を払って飛行機に乗ること。それ以外に方法なし」
プレミアムポイントは、ANAの飛行機に搭乗する度に貯まっていきます。
マイルはクレジットカード決済・ポイントサイトの利用など飛行機に乗らずに貯めることができますが、プレミアムポイントは飛行機に搭乗しないと貯めることができません。従って、ANAの飛行機をどれだけ頻繁に利用しているかは、プレミアムポイントを見れば判るようになっているのです。
ダイヤモンドメンバーになる基準「1～12月の1年で100,000PP獲得すること」
獲得プレミアムポイント数
プレミアムメンバーには３ランクあると説明しましたが、それぞれのランクを達成するために必要とされているプレミアムポイント数は、次のように定められています。
- ダイヤモンドメンバー＝100,000PP（うち50,000PP以上はANAグループ運航便）
- プラチナメンバー＝50,000PP（うち25,000PP以上はANAグループ運航便）
- ブロンズメンバー＝30,000PP（うち15,000PP以上はANAグループ運航便）
が必要プレミアムポイント数です（PP＝プレミアムポイントのことです）。
このPP数を1～12月中に獲得すると、翌年度4月からプレミアムメンバーとしての特典を受けることができます。
※厳密には、「事前サービス」としてそれよりも早く特典を受けられるケースの方が大半です。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
「ダイヤモンドメンバー」になるために必要な100,000PPを獲得するにはどれぐらい飛行機に乗る必要があるのか、東京～大阪間の国内線利用を例に考えてみます。
東京～大阪（伊丹・関西・神戸）間を旅割で搭乗すると、
【片道で420PP】
獲得できます。
これで100,000PPを達成しようとすると、
【合計239回、つまり119.5往復】
しなければなりません。1ヶ月だと10往復です。とんでもない回数です。
しかし、ダイヤモンドメンバーになりたいがために頑張って飛行機に乗りまくる人もいます。
このようにダイヤモンドメンバーを目指して、プレミアムポイント稼ぎのために飛行機に乗りまくることを「ダイヤ修行」もしくは「ダイヤモンド修行」と呼び、ステイタス基準を達成することを「解脱」と呼んだりします。
ダイヤモンドメンバーの特典
- プレミアムメンバー専用サービスデスクに電話できるので、問い合わせがラク
- ラウンジの利用
- 国内線予約の先行受付
- 国内線座席指定で事前に選べる座席が一般会員よりも多い
- 空席待ちで予約した際、一般会員よりも優先的に席を押さえてもらえる
- 国際線特典航空券を優先して手配できる
- 国際線の予約・変更手数料無料
- 優先チェックインカウンターが使え、チェックインの列に並ばなくて良い
- 専用保安検査場が使え、保安検査場の列に並ばなくて良い
- 預けた手荷物が優先して返却される
- 優先搭乗により、搭乗改札の列に並ばなくて良い
- 無料で預けられる手荷物の量が一般会員よりも多い
- 空港での空席待ちを優先的に扱ってもらえる
- 成田・羽田空港駐車場利用時の特典
- 搭乗時にもらえるボーナスマイルが一般会員よりも多い（115~130％、一般だと普通は10～25％）
- 前年の搭乗実績に応じてアップグレードポイントが贈られ、座席アップグレードなどに使える
- マイルからSKYコインへの交換率が一般会員よりも良い
- スターアライアンスゴールドメンバーになるので、ANA以外のスターアライアンス加盟航空会社利用時にも特典が受けられる。
などなど、多くの特典が得られます。順番に見て行きましょう。
前提の知識
ANAプラチナメンバー以上は、スターアライアンスゴールドメンバーになる
ANAのプラチナメンバーになると、スターアライアンスゴールドメンバーとしてのステイタスも付与されます。ダイヤモンドメンバーはプラチナメンバーよりも上位のプレミアムメンバーなので、当然ながらスターアライアンスゴールドメンバーです。
スターアライアンスとは、28社の航空会社で組織される連合です。ANAもその一つであり、ANAのプラチナメンバー以上になると「スターアライアンスゴールドメンバー」にも認定されるので、他のスターアライアンスに属する航空会社を利用する際にも特典を受けることができるようになります。（例えば、ニュージーランド航空はスターアライアンスに属する航空会社なので、ANAプラチナメンバーはシドニー空港にあるニュージーランド航空のラウンジを利用することができます。）
※提携航空会社についてはこちらの記事で解説していますので、ご覧ください。
さて、これを前提知識として、具体的な特典を見ていきましょう。
空の旅をゆったりと
★ANAダイヤモンドサービスデスクの利用（★プラチナより優遇）
プラチナメンバーにはない特典・プラチナより優遇されている特典には★をつけています。
ANAに電話で問い合わせたときに、回線混雑で待たされたことはありませんか？ダイヤモンドメンバーになるとダイヤモンドサービスデスクに電話できるようになり、電話での問い合わせがスピーディーになります。
★ラウンジの利用（ANA SUITE LOUNGEにも入室できるのが何よりの目玉！）
これはプラチナ・SFCよりも一部優遇されている特典です。
前提知識の復習になりますが、プラチナメンバー以上になると「スターアライアンスゴールドメンバー」のステイタスもあわせて付与されるので、ANA以外のスターアライアンス加盟航空会社を利用する際にも特典を受けることができます。
プラチナメンバー以上になると、ANAグループ運航便・スターアライアンス加盟航空会社運航便で出発する際、各空港にある指定のラウンジを利用できます。また、スターアライアンスゴールドメンバーとして、スターアライアンス加盟航空会社運航便の搭乗時に、全世界1,000カ所以上の空港内にあるスターアライアンス系列のラウンジを利用できます。
国内線のラウンジではアルコール・ソフトドリンクを飲みながらゆったりと過ごすことができるラウンジを無料で利用できます。また、国際線のラウンジでは飲み物だけでなく、食べ物もバイキング形式で提供されるほか、シャワーを浴びることもできます。旅行が格段に快適になることは間違いありません。
そして何より、プラチナ以下のプレミアムメンバーと大きく異なる点として、
ダイヤモンドメンバーになるとANA SUITE LOUNGEを利用することができるようになります！
ANA SUITE LOUNGEとは、
- 国内線ではダイヤモンドメンバー＋同行者１名のみ
- 国際線ではダイヤモンドメンバーとファーストクラス利用者＋同行者１名のみ
しか入室することのできない最上級会員専用のラウンジです。（ただし、ANA SUITE LOUNGE利用券を入手できれば、上記に該当しなくても入室可能です。）
私はダイヤモンドメンバーではないのでまだ入ったことがありませんが、ANA LOUNGEとは全く違った最上級の空間で、洗練されたサービスを受けられるそうです（特に国際線は、違いが顕著に分かるそうです…）。
普通のANA LOUNGEだけで十分快適なのに、それを大きく上回る快適さとは、一体どれほどのものなのでしょうか…。気になります…。
ということで、ここではひとまずプラチナ以上のプレミアムメンバーが入れるANA LOUNGEの様子を紹介しておきます。
これは羽田空港国内線第２ターミナルのANA LOUNGEです。飲み物を飲みながらこのような席でゆったりと出発時間を待つことができるのです。ちなみに、この一つ上のフロアに、ANA SUITE LOUNGEがあります。
これは成田空港のANA LOUNGEです。このような席でまったりと過ごすことができるほか…
このように食事をとることもできるのです。ANA LOUNGEでも十分快適です。
座席クラスのアップグレード
これはプラチナ・ブロンズ・SFCと共通の特典です。
プレミアムメンバーには、前年にANAグループ便を利用して獲得したプレミアムポイント数に応じて「アップグレードポイント」というポイントが進呈されます。獲得PP数ともらえるアップグレードポイント数の対応関係は次のグラフの通りです。
このアップグレードポイントを使うことで、
- 国内線の場合→普通席からプレミアムクラスへのアップグレード（4ポイント）
- 国際線の場合→エコノミーからビジネス、ビジネスからファーストへのアップグレード（ポイント数は路線・クラスによる）
ができます。
ご予約を優先して
国内線予約の先行受付
これはプラチナと共通の特典です。
日本国内線の予約希望を、通常の予約開始日（搭乗日の2ヶ月前）よりも2週間早くから受け付けてもらえます。
例えば6/24に搭乗する飛行機を予約しようとすると、
- 通常の予約開始日→2ヶ月前の【4/24】
- プラチナ先行予約→4/24の2週間前の【4/10】
となります。
この先行予約を利用する方法は、「プレミアムメンバー専用デスクへの電話」しかありません。インターネット上でできないのはとても不便ですが、ハイシーズンなど一般の予約が集中する時期の航空券手配には威力を発揮する特典ではないでしょうか。
★国内線座席指定の優先
これはプラチナ・SFC・ブロンズよりも優遇されている特典です。
国内線の座席指定をするとき、選べる座席の選択肢が会員ステイタスによって異なっているのはご存知でしょうか？
【一般会員＜ブロンズ＜プラチナ＜ダイヤモンド】
の順に、事前に選べる座席の選択肢が増えていきます。特に、人気となる前方・窓側の席は、一般会員だと事前に選べなくなっています。
これがダイヤモンドメンバーになると、一般会員に比べて座席開放枠が格段に増えるので、前方・窓側の座席が随分と確保しやすくなります。
★予約時の空席待ちの優先
これはプラチナ・SFC・ブロンズと共通の特典ですが、空席待ち順はダイヤが最優先です。
自分が搭乗したい便が満席で空席待ちを申し込んだ場合、一般会員よりも優先的に空席待ち予約を受け付けてもらえます。
国際線特典航空券の優先
これはプラチナ・SFCと共通の特典です。
せっかくANAのマイルを頑張って貯めて国際線特典航空券に交換しようとしたのに、満席で全然予約できない…といった経験はありませんか？私は何回もあります(笑)
実は、国際線の特典航空券は枠数が限られており、ものすごい競争率なんです。従って、自分の利用したい路線・便が思うようにとれないといった事態は容易に起こりうるのです。
ダイヤモンドメンバーになると、ANAグループ運航便の国際線特典航空券の予約・空席待ちを優先的に受け付けてもらえます。同一予約の同行者も対象になります。
★国際線手数料の免除
これはプラチナ・SFC・ブロンズにはない特典です。
国際線の航空券を電話で発券する場合、通常は手数料が発生します。
- 発券手数料→5,400円
- 交換発行手数料→2,160円
ダイヤモンドメンバーがダイヤモンドサービスデスクに電話して国際線の予約や変更をした場合、この手数料が無料になります。
国際線の予約については、インターネット上で手続きすればそもそも手数料は発生しませんが、インターネット上では希望の時間帯の便が選択できない場合や、複雑な経路の国際線航空券を手配したい場合などは電話で発券依頼する必要が出てきます。その際にかかる5,400円がタダになるというのはそれなりに威力を発揮しそうですね。
手続きをスマートに
★優先チェックインカウンターの利用
これはプラチナ以下よりも一部優遇されている特典です。
国内線・国際線のどちらを利用する場合も、優先チェックインカウンターでチェックインすることができます。
国内線ではカウンターでチェックインする機会はあまりないかもしれませんが、羽田空港では「ANA SUITE CHECK-IN」というダイヤモンドメンバー専用のチェックインカウンター、専用の保安検査場を経由して、ANA SUITE LOUNGEにアクセスできるようになっています。その他の空港では、優先チェックインカウンターを利用することができます。
国際線利用時は手荷物を預けるなど、カウンターでチェックインすることが何かと多いと思います。エコノミークラスを利用する一般会員のカウンターは混み合いますが、優先チェックインカウンターはほとんど並びません。
特に、プラチナメンバー以下と異なる点として、ダイヤモンドメンバーが国際線を利用する場合はファーストクラス利用客と同等の待遇を受けることができます。従って、チェックイン時にはファーストクラス搭乗客と同じカウンターを使用することができます。
ANAグループ運航便の場合は当然ながら優先チェックインカウンターが利用できますが、ANAグループ運航便でなくても、スターアライアンス加盟航空会社運航便であれば、スターアライアンスゴールドメンバーとして優先チェックインカウンターを利用できます。
このマークがついているチェックインカウンターが利用できます。
空港での待ち時間がグッと短縮されるので、とても便利です。
★手荷物受取りの優先
プラチナ・SFCよりも優遇されている特典です。
飛行機に乗るときに荷物を預けたとき、荷物がレーンに出てくるまでに時間がかかり、回転レーンの前で長い間待たされたという経験はありませんか？
ダイヤモンドメンバーになると、ANAグループ運航便を利用した場合には、搭乗クラスにかかわらずFIRSTと書かれた優先タグが預けた手荷物に取り付けられ、最優先で返却されます。このタグはプラチナ以下には取り付けられません。
これが国内線で荷物を預けたときのタグです。FIRSTと印字されています。
これが国際線で荷物を預けたときのタグです。FIRST CLASSと記載されています。
なお、スターアライアンスに加盟していない提携航空会社が運航するコードシェア便に搭乗する場合も、搭乗クラスにかかわらず、預けた手荷物にFIRST CLASSの優先タグが取り付けられ、最優先で返却されます。
スターアライアンス加盟航空会社運航便に搭乗する場合は、ファーストクラス搭乗時を除き、預けた手荷物にスターアライアンスの優先タグが取り付けられ、優先的に返却されます。
手荷物許容量の優待
プラチナ・SFCと共通の特典です。
ANAグループ運航便、スターアライアンス加盟航空会社利用の際、無料で預けられる手荷物の個数や重さの制限が優待されます。
- 国内線→通常の許容量+20kg（普通席の場合は40kgまで、プレミアムクラスの場合は60kgまで預けられるようになります）
- 国際線→通常の荷物+１個または20kgまで預けられるようになります。国際線の場合、利用する航空会社によって手荷物預かりの制度が異なります。無料で預かれる荷物量を個数で制約している場合は+１個、重さで制約している場合は+20kgまで追加で預けられます。
★専用保安検査場の利用
これは一部でプラチナ・SFCよりも優遇される特典です。
- 国内線の場合→羽田空港・新千歳空港・伊丹空港・福岡空港の専用保安検査場が利用できる（特に羽田空港の場合、ダイヤモンドメンバー専用保安検査場ANA SUITE CHECK-INが使える）
- 国際線の場合→成田空港・羽田空港で優先保安検査場が利用できる（特に成田空港の場合、ダイヤモンドメンバー・ファーストクラス専用のANA SUITE CHECK-INが利用できる）。世界の空港でSTAR ALLIANCE GOLD TRACKが利用できる
国内線・国際線ともに時期・時間帯によっては保安検査場に行列ができます。プラチナメンバーは、行列に並ばずに専用保安検査場が利用できるのです。
例えば、新千歳空港の専用保安検査場入口はこのような感じです。
列に並ばなくても良いというのは本当に快適です。
★優先搭乗
プラチナ・SFCよりも優遇されている特典です。
ダイヤモンド会員がANAグループ便、スターアライアンス加盟航空会社便を利用する際、優先的に搭乗することができます。
国内線の場合は、事前改札サービスの次に、ダイヤモンドメンバーの優先搭乗が行われます（その後で、プラチナ・スーパーフライヤーズ会員・スターアライアンスゴールドメンバー・プレミアムクラス利用者の優先搭乗となります）。
国際線の場合は、ダイヤモンドメンバーはファーストクラス搭乗客と同じタイミングで優先搭乗が行われます。ファーストクラスを利用しない場合でも、優先搭乗の対象です。
早く飛行機に乗ったとしても、どのみち全員が着席するまでは飛行機は出発しませんが、自分の座席の近くに手荷物収納場所を確保できるという意味では、優先搭乗はそれなりに有用です。
★空港での空席待ちの優先取扱い
プラチナ・SFC・ブロンズと共通の特典ですが、空席待ち順はダイヤモンドメンバーが最優先となります。
出発当日、空港で希望の便や希望クラスの座席が満席であっても、空席待ちの呼び出しが優先されます。
「普通席で予約したが、当日プレミアムクラスにアップグレードしたい、でもプレミアムクラスが満席だ…」といったときに空席待ちを空港で申し込むと、優先的に取り扱ってもらえるのです。
★マイカー・バレーの優待（成田空港）
プラチナ・SFCと共通の特典ですが、利用料金はダイヤモンドメンバーが最も優遇されています。
マイカー・バレーとは、成田空港まで車で来たときに受けられるサービスです。ダイヤモンドメンバーになると、この料金が優待されます。利用の流れは次の通りです。
【出発時】
①事前にANAにマイカー・バレーサービスを予約
②当日にセントラルパーキング成田へ車で行く
③セントラルパーキング成田から第１ターミナル南ウィング出発ロビー前まで送迎専用車で移動
④空港では専用係員がお出迎え。チェックインカウンターで手続きの後、専用保安検査場が利用できる（荷物も運んでもらえるんだとか…）。
【帰国時】
⑤成田到着後、専用電話番号に連絡。
⑥車がANA ARRIVAL LOUNGEまで回送されるので、それまでラウンジで休憩。
⑦ラウンジから車までは専用通路で移動
至れり尽くせりのサービスですね。
サービス料金はこのようになっています。プラチナ・スーパーフライヤーズ会員よりも料金の割引率は高くなっています。
羽田空港駐車場の優先予約
プラチナ・SFC・ブロンズと共通の特典です。
羽田空港第３駐車場の予約を、優先的に受け付けてもらえます（有料1,000円）。
香港国際空港の優先レーン利用
プラチナ・SFC・ブロンズと共通の特典です。
香港国際空港の出入国手続きにおいて、「フリークエントビジターeチャンネル（e-Channel Services for Frequent Visitors）」という優先レーンを利用することができます。
ただし、優先レーンを利用するには、利用登録が必要になります。香港に到着した際、入国審査後に制限区域を出る前に専用申請オフィスで登録してください。
充実の特典を
アップグレードポイント
プラチナ・SFC・ブロンズと共通の特典です。
プレミアムメンバーになると、毎年1～12月にANAグループ運航便の利用で獲得したプレミアムポイント数に応じて、翌年度4月にアップグレードポイントポイントが進呈されます。（ANAグループ以外のスターアライアンス加盟航空会社搭乗で獲得したプレミアムポイントはカウント対象になりません。）
これが獲得プレミアムポイント数と進呈アップグレードポイント数の対応表です。
ダイヤモンドメンバーかつスーパーフライヤーズ会員の場合は、上のアップグレードポイント数に加えて、一律4ポイントが進呈されます。（プラチナ・ブロンズの場合も同様です。）
このポイントの有効期限は、毎年4/1～翌年3/31の1年間のみです。3/31が終わって4/1に年度が替わると、未使用分のアップグレードポイントは消滅し、新たにアップグレードポイントが進呈されます。
アップグレードポイントは、次のような使い道があります。
- 座席クラスのアップグレード（国内線・国際線とも）
- ラウンジ入室（ブロンズメンバー、プラチナ以上で同行者2名以上を入室させる場合）
- SKYコインへの交換（1ポイント＝1000SKYコイン、つまり1,000円分に交換できます。
★フライトボーナスマイルの優遇
プラチナ・SFC・ブロンズよりも優遇されている特典です。
ANAカードを利用してANAグループ運航便・ユナイテッド航空運航便に搭乗すると、通常のフライトマイルに加えて、115～130％のボーナスマイルがプレゼントされます。
ANAゴールドカード、ANAカードプレミアムを保有しているプラチナメンバーのボーなるマイル付与率は次の通りです。
この右側に記載されているのが、プラチナメンバーのボーナスマイルです。
ダイヤモンドメンバーになって1年目は120％、継続2年目以上は130％のボーナスマイルがもらえます。
例えば通常のフライトマイルが300マイルだった場合、それを上回るマイルをボーナスマイルとしてもらうことができ、合計で660または690マイル加算されることになります。陸マイラー一般会員の多くが保有しているANAワイドゴールドカードだとボーナスマイルが25％ですから、ほぼ5倍のボーナスマイルがもらえるという特典になっています。
ANAゴールドカード、ANAカードプレミアムを保有していないプラチナメンバーが獲得できるボーナスマイルは次の通りです。
プラチナステイタス1年目は115％、ステイタス継続2年目以上は125％です。やはり一般会員に比べれば、ボーナスマイル数は格段に増えますね。
ANAゴールドカード・ANAカードプレミアム特別ボーナスマイル
プラチナ・SFC・ブロンズと共通の特典です。
ANAゴールドカード・ANAカードプレミアムを持っていると、毎年ANAカード継続ボーナスマイルが付与されます（ゴールドは2,000マイル、プレミアムは10,000マイル）。これは一般会員でも同じです。
しかし、ダイヤモンドメンバーになると、このカード継続ボーナスマイルに加えて、
【特別ボーナスマイル 2,000マイル】
が積算されます。積算は年会費支払い月の翌月に行われます。
「たくさん乗ってくれてありがとう」というお礼に2,000マイルくれるというイメージですね。
★マイルの有効期限の延長
これはプラチナ・SFC・ブロンズにはない特典です。
ダイヤモンドメンバーになると、マイルの有効期限が延長され、失効しなくなります。つまり有効期限がなくなるのです。
ダイヤモンドメンバーでなくなったら、その時点から36ヶ月後（つまり）３年後が新しい有効期限となります。
マイルからSKYコインの交換レート優遇
プラチナ・SFC・ブロンズと共通の特典です。
SKYコインとは、ANAの飛行機や旅行商品の支払いにのみ利用できるポイントです。
ANAのマイルはSKYコインに交換することができるようになっています。
保有しているステイタスや、一度に交換するマイル数によって、マイル→SKYコインへの交換レートが決まっていますが、ダイヤモンドメンバーになると、交換率が優遇されます。
★IHG・ANA・ホテルズグループジャパンでの優待
プラチナ・SFCと共通の特典ですが、割引率がプラチナよりも優遇されています。
- インターコンチネンタル
- ANAクラウンプラザホテル
- ホリデイ・イン
- ホリデイ・イン リゾート
- ANAホテル
をダイヤモンドメンバーが利用すると、
- 宿泊費がベストフレキシブル料金から10％割引（プラチナは5％割引）
- レストラン・バーでの飲食代が5～10％割引
になる特典があります。
ANAマイレージクラブ Financial Pass VisaデビットカードATMの出金手数料無料
プラチナ・SFC・ブロンズと共通の特典です。
ANAマイレージクラブ Financial Pass Visa デビットカードを持っているプラチナメンバーは、世界中の提携ATMで現地の通貨を引き出す際に、ATMの出金手数料が無料になります。
また、コンビニ・ゆうちょ銀行や、メガバンク、地銀、信金など、全国の提携金融機関のATM出金手数料が無料になります。
ANAマイレージクラブ Financial Pass Visa デビットカードは、スルガ銀行ANA支店に口座を開設することで手に入れることができます。
とっておきの贈り物を
★「ダイヤモンドサービス」メンバーオリジナルネームタグ
これはプラチナ・SFC・ブロンズにはない特典です。
ダイヤモンドメンバーの希望者は、自分の名前が印字されたネームタグを申し込むができます。
スーパーフライヤーズ会員になってもネームタグをもらうことができますが、やっぱりダイヤモンドメンバーのタグはかっこよく見えますね(笑)また、SFCのタグは１度しかもらえませんが、ダイヤモンドメンバーのタグは、ダイヤ基準を達成するごとにもらえます。そのため、タグには西暦で年度が記載されています。
★150,000プレミアムポイント限定ネームタグ・バゲージタグのプレゼント
これはプラチナ・SFC・ブロンズにはない特典です。
1～12月までの間、ANAグループ運航便で150,000プレミアムポイント以上獲得すると、「特別仕様ネームタグ」と、預け入れ手荷物用の「オリジナルバゲージタグ（2枚）」がプレゼントされます。これは先ほどのネームタグとは異なり、申込みしなくても届けられます。
ANAグループ運航便だけで150,000PP、修行僧による達成は極めて難しそうです。資金があったとしても、それだけANAを利用する時間がなかなかとれないでしょうから…。
「ダイヤモンドサービス」メンバー限定選択式特典
これはプラチナ・SFC・ブロンズにはない特典です。これはダイヤモンドメンバーにとっての大きな特典と言えるでしょう。
ダイヤモンドメンバーになると、7つの中から好きな特典を一つ選び、受け取ることができます。
選択肢は
- ◆ANA SKYコインコース（60,000円分のSKYコイン）
- ◆アップグレードコース（アップグレードポイント12P）
- ◆ミシュラン星レストランコース（国内・海外のミシュラン星レストラン1つにペアで招待）
- ◆IHG・ANA・ホテルズグループ宿泊・お食事コース（40,000円分のクーポン）
- ◆ビジネス＆トラベル・リビング・職人の技コース（高級商品のカタログギフト）
- 自然保護コース（沖縄県恩納村の海にサンゴを植える活動の支援）
- コンシェルジュコース（入会金20万円、年会費18万円相当の「クラブコンシェルジュ」会員資格が1年間付与＋誕生日の厳選ギフト）
の７つです。
◆をつけた１～５を選択すると、これに加えて
- 国内線・国際線共通機内販売用クーポン20,000円分
- ANA SUITE LOUNGE利用券６枚
のどちらかを選択し、受け取ることができます。
画像がぼけていますが、これが国内線・国際線共通機内販売用クーポンです。空港の売店「ANA FESTA」でも利用できます。
また、SUITE LOUNGE利用券はこのような感じです。
プレミアムメンバー以外がANAグループ運航便・スターアライアンス加盟航空会社運航便・提携航空会社が運航するANAとのコードシェア便を利用する際にも利用できるので、人にプレゼントすることも可能です。
プレミアムメンバー限定ANAセレクション
プラチナ・SFC・ブロンズと共通の特典です。
ANAには、プレミアムメンバーだけが利用できる通販「プレミアムメンバー限定ANAセレクション」のページがあります。プラチナメンバーになると、この通販サイトを利用することができます。
購入には手持ちのマイルを利用します。普通の商品の購入だけでなく、温泉宿泊やクルージング、スペシャルエステなどもマイルを利用することで手配することができるようになっています。
ライフスタイルマガジン「ana-logue」の提供
プラチナ・SFCと共通の特典です。
日本国内に在住しているダイヤモンドメンバーには、プレミアムメンバー向けのライフスタイルマガジン「ana-logue」が送られてきます。不要な場合はホームページ上で配送不要の設定が可能です。
カレンダー・デスクダイアリーのプレゼント
プラチナと共通の特典です。
ダイヤモンドメンバーの希望者には、翌年版の「オリジナル卓上フライトカレンダー」と「デスクダイアリー」が送られます。ホームページ上申し込むことができますが、申し込まなかった場合には（プレゼントがないかわりに）12月上旬に500マイルが進呈されます。
プレミアムステイタスの維持は難しい！
プレミアムポイントは１年ごとにリセットされる
ここまでダイヤモンドメンバーになるための条件と特典について紹介しました。
プレミアムポイントを100,000ポイント獲得することで、ANAのダイヤモンドメンバーになれるという内容でしたが、実はダイヤモンドメンバーには期限がついており、年度ごとにステータスは更新されます。
つまり、毎年プレミアムポイントを大量に獲得しなければ、プレミアムメンバーのステイタスは維持できないのです。
プレミアムポイントを獲得するには特典航空券ではなく、有償で航空券を買って搭乗するしかありません。出張族や富豪でもない限り、毎年有償で飛行機に乗りまくってダイヤモンドステイタスを維持するというのは非常に困難です。
ダイヤモンドメンバーになるための「ダイヤ修行」
ダイヤ修行と解脱
ダイヤモンドメンバーになるために飛行機に乗りまくり、100,000PPを目指すことを、
【ダイヤ修行】【ダイヤモンド修行】
と言い、無事100,000PP達成することを
【解脱】
と言ったりします。
飛行機に相当な回数乗らないと、ダイヤモンドメンバーにはなれません…。
プレミアムポイントの獲得方法
プレミアムポイントはどのようにすれば貯めることができるのでしょうか？
一言で言うと、
【お金を払って飛行機に乗ること】
でプレミアムポイントは貯まります。
つまり、特典航空券による搭乗ではプレミアムポイントは獲得できません。
ですから、解脱を目指すとかなりの出費になってしまいます。
出費を減らす、出費をゼロにする方法が「SKYコイン」
出費なしで飛行機に乗ってプレミアムポイントを獲得する方法が１つだけあります。
それが、「ANA SKYコイン」の利用です。ANA SKYコインは、有償の航空券購入における支払方法の１つなので、利用してもプレミアムポイント積算の対象となるのです。
ANA SKYコインとは、ANAの航空券・旅行商品の購入にだけ使えるポイントです。
１ポイント＝１円として支払いに使えます。
ANASKYコインは
- マイルからの交換
- 他社ポイントからの交換
- ANAが指定するテーマについてTwitter、Facebookで投稿
のいずれかによって貯めることができます。
SFC修行僧の多くは「１．マイルからの交換」を利用します。つまり飛行機に乗らずにマイルを貯めて、マイルからSKYコインに交換するのが最も一般的な方法で、私もこの方法でSKYコインを利用しました。
飛行機に乗らずにマイルを貯める方法で最も人気があるのが、ポイントサイトの利用です。
下記の記事でポイントサイトの利用方法について紹介していますので、ご覧ください。
この方法を使えば、毎月大量のマイルを獲得することが可能です。
このような感じで、ごくごく普通の暮らしをしている私でも大量のマイルが獲得できました。
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マイル→SKYコインの交換率は、一度に交換するマイル数やANAカードのランク、ANA会員ステイタスによって変わります。
SFC修行僧はANA一般会員ですが、
・ANAワイドゴールドカードの保有
・50000マイル以上を一度に交換
という2つの条件を満たすことで、1マイル＝1.6PP相当のレートで交換できます。
これ、0.1倍の差でも結構バカになりません。
例えば、80000マイルをSKYコインに交換する場合、
・交換率1.5倍 → 120,000コイン（12万円分）
・交換率1.6倍 → 128,000コイン（12万8000円分）
と、交換後のコイン数に8000円分の差が発生します。
従って、SFC修行を検討している人は、ワイドゴールドカードを手に入れ、一気にマイルをコインに交換するという方法をとるのが賢明です。
私もSFC修行をして、無事解脱しました！
私もSFCを手に入れるために修行しました。
プレミアムポイントの獲得方法や、獲得する過程を今後も実体験に基づいて紹介していますので、修行記もあわせてご覧ください。
関連記事
スーパーフライヤーズ会員についてはこちらで詳しく解説しています。
プラチナメンバーについてはこちらで詳しく解説しています。
ポイントサイトについてはこちらの記事で解説しています。
ポイントサイトの王道、ハピタスについて
利用者数が多く、陸マイラーに適したモッピーについて
日常生活に取り入れやすい、ちょびリッチについて
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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