香川県民のさぬきうどん事情とうどん屋巡りのポイント+絶品スイーツの店

今回は私の住んでいる香川県のさぬきうどん事情をなんとなく紹介します。もし香川県でうどん屋巡りをする場合は、少しは参考になるかと思います。

なんとなく軽い気持ちで書いた記事ですから、なんとなく軽い気持ちで読んでもらえると嬉しいです(笑)

目次

さぬきうどんにまつわるガセ

香川県民は毎日さぬきうどんを食べるのか?

私が学生時代に東京へ上京したときによく聞かれたのが、

「香川県民って、毎日さぬきうどん食べてるんでしょ?」

というクエスチョンです。

香川県出身の芸能人がテレビでこのように言っているようですが、これは半分ホント、半分ウソです。どういうことか説明しますね。

サラリーマンの昼食事情

香川県で働いているサラリーマンの多くは、昼ご飯にうどんを食べます。勤務日は毎日うどんを食べるという人もめずらしくはありません。何せ「安くて早い」ので、貴重な休憩時間を有効に使えるのです。

サラリーマン以外の昼食事情

ただ、サラリーマン以外の人は、毎日昼食にうどんを食べたりはしません。香川県民は「うどんはうどん屋でたべるもの」という意識が強く、自宅で毎日うどんを茹でて食べるといったケースは極めて稀です。

 

というわけで、半分ホント、半分ウソというわけです。

ちなみに大半の香川県民は、うどんは昼食に食べるものと考えています。「うどんすき」「焼きうどん」なんかは夜に食べることもありますし、夜飲んだ帰りに「〆のうどん」を食べることもありますが、「今度うどんでも一緒に食べに行こうよ」というお誘いがあった場合は、普通はお昼ご飯を一緒に食べに行くことを想定します。

というわけで、芸能人の松○○子が言うような「1日3食うどんを食べる」なんて話は完全にガセです(笑)

蛇口をひねったらうどんのダシが出るのか?

いえいえ、水が出てきます(笑)

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ただ、このしょーもない噂にのっかって、高松空港に「うどんダシの出る蛇口」が設置されています。もし高松空港にお越しの機会があったら、ぜひ話のネタに立ち寄ってみてください(夕方遅くなると提供が終わるので、できれば日中に…)。2階出発ロビーのファミマの中にあります。

このダシは、高松空港内にある「さぬき麺業」といううどん屋が作っているダシで、イリコの風味がきいたノーマルなさぬきうどんのダシです。関東に多いカツオのダシとは風味がまったく違いますので、新鮮な味がすると思いますよ(^^)

ちなみに、お隣の愛媛県では蛇口をひねったらミカンジュースがでるんだとか??←

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ところがどっこい…

香川県内のさぬきうどん店に行くと、蛇口の付いた食缶からダシを自分で注ぐタイプの店があります。そういう店では確かに蛇口からダシがでますが、うわさされている蛇口とはちょっと違いますよね…(笑)

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香川県民のうどん店に関する知識について

店の名前はたくさん知っています

香川県の友人と喋っていると、

「この前行った○○うどん、ウマかったで」
「○○屋のうどん、大したことなかったわ~」

といった感じで、うどん屋談義が盛り上がることがしばしばあります。こんな話を日常的にしているものですから、うどん屋の名前は数多く知っています。

でも、行ったことのあるうどん屋の数は知れています

うどん屋の名前はたくさん知っていますが、大半の香川県民は、それほど多くのうどん屋に行ったことがあるわけではありません。香川県民にとって、うどんは日常食です。したがって、

  • 自宅の近所
  • 会社の近所
  • 普段通う買い物屋の近所

など、足を運ぶうどん屋は日常の行動範囲内にある店に限定されることが普通です。私も、車でわざわざ何十分もかけてうどん屋に行くことは滅多にありません(それこそ、県外からお客さんが来たときに「○○に連れて行ってほしい」と頼まれたときがほとんどです)。

だから、観光ガイドのようには使わないでね(笑)

上で述べたように、結局、香川県民が自分の舌で味を知っているうどん屋は、たいてい自宅や会社の近所のうどん屋に限定されています。観光ガイドに比べると、持っている情報に偏りがあります。観光ガイドが「広く浅く」だとすると、香川県民の知識は「狭く深く」です。

よく友人に

「今度香川県にいくから、美味しいうどん屋を教えてよ!」

と聞かれることがありますが、

「うーん、教えるにしても近所のうどん屋に偏るんやけど、大丈夫かな…」

と毎回思ってしまいます(笑)自分で味を知っているうどん屋はそれほど多くないので、自信を持っておすすめできるうどん屋は意外に多くないのです(笑)

 

ついこの間も、香川県に住む友人同士で話しているときにもこのネタが上がって、

「県外の人に美味しいうどん屋がどこか聞かれたときって、何て答える?」

「そうなんよ、毎回返事に困るんよね。そんなに大してうどん屋のこと知っとるわけでもないし、普段行く店を紹介しても「普通のうどん屋」すぎて喜んでもらえるかどうか分からんし」……

……

みたいな感じで盛り上がりました(笑)

全国展開する丸亀製麺に対する香川県民のホンネ

検閲により削除されました。←

さぬきうどん屋巡りのポイント

さぬきうどん屋巡りに香川県に来る人も少なくないようなので、さぬきうどん屋巡りのポイントを思いつくままに紹介します。

時間帯は日中がおすすめ

チェーンではない地元のうどん屋は、朝~昼間や、昼間しかあいていないケースが多くあります。自分の家の近所にある人気のうどん屋は、朝6:00~昼14:00の営業です。
うどん屋巡りをするなら日中、特に昼が最適です。

混んでいる時間帯の方がおいしいうどんにありつける?

香川県のうどん屋は昼間にお客さんが多いので、昼間の時間に合わせてうどんをたくさん茹でます。ということは、午前や午後のお客さんが少ない時間帯に行くよりは、昼間の混んでいる時間帯に行く方が、茹でたてのうどんを食べることができる可能性が高くなります。逆に空いている時間帯は、茹で上がってからしばらく時間がたっている麺が出されることもあります。

日曜日はイマイチ

個人店は日曜日を休業日にしていることも多いので、日曜日よりは平日に巡るのが理想的です。やむを得ず土日祝に巡る場合は、営業日をしっかりとチェックしておいた方が無難です。

昼間は行列するが、待ち時間は意外に短い

うどんは香川県民(特にサラリーマン)の日常食なので、昼間になるとうどん屋は非常に混み合います。逆に、昼間に混み合わないうどん屋はワケアリだと思ってください(笑)

ですから、うどん屋の外に何メートルにもわたって行列が伸びる様子も香川県民にとっては日常風景ですし、何メートルにも伸びた列の最後尾に平然と並ぶ様子も日常風景です。

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実は香川県民、うどんを食べるスピードがとても速いんです。かけうどん1杯であれば、1~3分ぐらいでペロリと食べ、食べ終わったらすぐに店を出るのが県民の一般的なうどん屋の使い方です。友達・同僚・上司・部下など誰かと一緒に来ていても、バラバラに座り、各自が各自のスピードでうどんを食べ、食べ終わった順に外に出て同行者を待つんです(何のために一緒に行ってんの?と思われそうですが、当の本人はそんなこと考えないんです(笑))。
「さっさと座り、さっさと食べて、さっさと出る」という使い方が県民の大半に根づいているからか、お客さんの回転がものすごく速く、何メートルもの行列もどんどん進んでいくのです。10メートルぐらい並んでいても、5分ほどで店内に入れたりすることもザラです(ただ、下で述べますが「釜揚げうどん」の人気店は時間がかかるケースがあります)。

ですから、行列していてもビビらないでください。当たり前のように最後尾に並び始めるサラリーマンがいれば、その店は回転が速いということです。

店によって定番メニューは異なる

ある意味当たり前かもしれませんが、お店によって定番メニューは異なります。

最近ではお店の定番メニューについての情報がインターネット上にもありますが、もし事前にリサーチできなければ、前の人が頼んでいる物を観察してみてください。

以下で、いくつかメジャーなメニューを紹介しておきます。

かけうどん

かけうどんは、うどんの麺にあたたかいかけだしを注いだものです。その店のダシの味、麺の食感を味わいたいのであれば、かけうどんがおすすめです。値段もかけうどんが最も安い店が多く、150円程度で1杯という価格設定の店もめずらしくありません。自分の家の近所は高松市中心部ながら、かけうどん1杯180円です。自分の価値観だと、かけうどんで250円を超えると「ちょっとお高めかな」という印象ですね…。

さぬきうどんのかけうどんは、

  • 麺はモチモチした食感(コシというよりはモッチリ感が強いです)
  • ダシはイリコだしで、塩分控えめ

です。かけうどんを頼む場合は、上に天ぷらを乗せるのが定番です。

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これはかき揚げをのせた様子ですが、定番の天ぷらは後述します。

ぶっかけうどん

ぶっかけうどんは温・冷の2種類ある店と、冷しかない店がありますが、私は「ぶっかけうどん」というと冷たいうどんをイメージします。というわけで、勝手ながら冷たいうどんを念頭に置いて紹介します。

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ぶっかけうどんは、茹で上がってから冷水で〆めた麺を丼に入れて、上からぶっかけダシ(黒いつけダシ)をかけたものです。薬味としてネギ・ショウガ・すりゴマ・大根おろし・すだちが付くこともあります。かけうどんと同じ価格か、少し高い価格の設定になっているケースがほとんどです(かけよりもぶっかけの方が安い店には出会ったことがありません)。

さぬきうどんのぶっかけうどんは、

  • 麺はコシのある食感
  • ダシは醤油のきいた黒いつゆ

です。

生醤油うどん

よくまちがわれますが、ナマショウユうどんじゃありません、キジョウユうどんです(笑)

これは香川県ならではのメニューなので、もしおすすめメニューが「生醤油うどん」だった場合は、迷わず生醤油うどんを食べてみてください。(あまり知られていませんが、香川県は醤油の産地でもあります。)

生醤油うどんとは、冷水で〆めた麺にダシ醤油をかけたものです。薬味としてネギ・すだちがつくこともあります(生醤油うどんにはショウガはあまり付いてきません)。ちょっと塩が入ったうどんの麺本来の味と、香川県産の醤油の味がそのまま楽しめる香川県ならではの食べ方です。

釜揚げうどん

丸亀製麺が売りにしているうどんですね。釜揚げうどんとは、茹で上がったばっかりの麺がゆで汁ごと器に盛られ、黒いつけダシに浸して食べるうどんです。つまり、釜揚げうどんを頼むと、例外なく茹でたての麺を食べることができますが、茹で上がるまで待ち時間が発生するケースが多くあります。昼間の混み合う時間、釜揚げうどん有名店ではある程度の待ち時間が発生することを想定しておいた方がいいと思います。

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丸亀製麺はどうなのか知りませんが、釜揚げうどんを売りにする店は、麺に自信がある店であるケースが多いです。アツアツ、モチモチの麺をめんつゆに浸して食べるわけです。冬の寒い日にはたまりませんが、うどんのゆで汁は小麦粉でとろみがついているため、かなり熱いです。猫舌の方は要注意ですね(笑)

麺に自信がある店が多いので、釜揚げうどんの美味しいお店では、冷たいうどんよりはあたたかいかけうどんが美味しいことが多いです(かけうどんのダシは薄めなので、麺の味や食感が引き立ちやすいんです)。ですから夏の暑い時期でも、釜揚げうどん有名店ではあたたかいうどんを食べてみてください。

一緒に食べる天ぷらの定番は??

香川県のうどん屋(いわゆるセルフうどん店)に行くと、自分でトッピングを選ぶことができます。トッピングとしては、天ぷら・さつま揚げ(香川県民はどちらも一括りで天ぷらと呼びます)がメジャーです。値段はどれも100円前後と安めです。

お店によっておいてある天ぷらは異なります。天ぷらをのせると言えば「エビ天」をイメージする方が多いと思いますが、エビ天をおいていない店もめずらしくありません。

まず、定番の天ぷらは「野菜のかき揚げ」です。上で少し述べた香川県のサラリーマンを想像してみてください。出勤日のお昼は毎日うどんです。お昼がうどんだけだと、野菜の摂取量が足りません(上にかけるネギだけではねぇ…(笑))。というわけで、野菜のかき揚げを乗せてバランスを取ろうとするサラリーマンが多くいるわけです(笑)かき揚げが人気だと次々と揚げたてが補充されるので、アツアツのかき揚げにありつけることもしばしばあります。(下の画像は「上原屋本店」という人気店のかけうどんにかき揚げを乗せたものです。左にちょっと写っているのはいなり寿司です(笑))

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また、鶏肉の天ぷら「かしわ天」も定番トッピングの一つです。かしわ天うどんが有名なお店も存在するぐらい人気なんです。(下の画像は「麦蔵」という人気店の「かしわざるうどん」です。)

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意外に多いのが、「げそ天」「穴子天」です。どちらも多くのうどん屋においてあります。穴子天なんかは、丼からはみ出るぐらい長~いものが置かれていることも多く、かけうどんのトッピングとして上に乗せるとインスタ映えしますよ(^^)(笑)

さぬきうどん屋ならではのサイドメニュー「おでん」

実は香川県を出るまで全く知らなかったのですが、うどん屋に「おでん」が置かれているのは、香川県ならではだそうです。

おでんが置かれている店は、丸亀製麺のようなセルフうどん店よりは、席に着いてから注文するタイプのうどん店の方が多いです。うどんが出来上がるまでの待ち時間、おでんで繋いでもらおうということなのかもしれません。

複数店めぐるなら、かならず「小」を頼むこと!

うどん屋を複数店巡る予定の場合は、決して「大」を注文してはいけません。さぬきうどんは安いですが、量は比較的多めのお店が多いです。「安いからそんなにたくさん入ってないだろう」という読みで「大」を頼んでしまうと、複数店巡る前に1店舗で満腹になってしまうケースもありますから、欲張らずに「小」を注文しましょう(笑)

セルフうどん店の注文システムと使い方

店によりけりなので、雰囲気で掴むしかない…

今でこそ丸亀製麺が全国展開しはじめたので、セルフうどん店の注文システムは全国に馴染み始めましたが、香川県にあるセルフうどん店の全てが丸亀製麺と同じシステムとは限りません。

  1. 欲しいうどんを注文
  2. 欲しいトッピングを自分で乗せる
  3. 会計
  4. 薬味を自分で乗せる
  5. 席を探して座って食べる
  6. 食べ終わったら、食器を返却

というのが多くのセルフうどん店のシステムですが、

  1. 欲しいうどんとトッピングを注文
  2. 会計
  3. 注文したトッピングを自分で乗せる
  4. 薬味を自分で乗せる
  5. 席を探して座って食べる
  6. 食べ終わったら、食器を返却

という店があったり、

  1. 欲しいうどんを注文
  2. 欲しいトッピングを自分で乗せる
  3. 会計
  4. うどんの麺を自分で温めて、自分でダシをかける
  5. 薬味を自分で乗せる
  6. 席を探して座って食べる
  7. 食べ終わったら、食器を返却

という店があったりします。店によって方式が異なるので、自分より前のお客さんの注文風景を観察して、雰囲気を掴むしか方法がないのです…。

※自分でうどんの麺を温めるとは、こういうことです(笑)

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長居は禁物です

上でも少し述べましたが、昼間のセルフうどん店は行列するので、食べ終わったのに座ったまま長居するのはチョットしたマナー違反です。白い目で見られないよう、食べ終わったら早めにお店を出て、次の人に席を譲ってあげてください。

うどん屋巡り中に塩気のある食べ物に飽きたら…

オススメのおいしいケーキ屋「ルーヴ」

私が県外からのお客さんを複数のうどん屋に案内する際、必ず立ち寄るお菓子店があります。それがルーヴです。

実は昔のテレビ番組「TVチャンピオン」で2回優勝経験のあるお店です。

過去に何人も「ルーヴ空港通り店」に案内し、中のイートインでケーキを食べましたが、百発百中ヒットしています(うどんよりもここのケーキを気に入る方も何人もいました(笑))。

中でもオススメなのが、「和三盆手巻」というケーキです。香川県では和三盆の生産が盛んですが、その和三盆を使用した上品な味わいのケーキです。スポンジ生地はしっとりしていて、中のクリームは甘すぎず、クセになる味です。地域密着型のお店で、値段も全然高くありません。

f:id:milekozou:20170721230433j:plain(ルーヴのホームページから引用)

市内に複数店舗ありますが、駐車場や落ち着いたイートインスペースのある「空港通り店」がオススメです。(本店にはイートインスペースがありませんのでご注意ください。)「うどんばっかり食べていて塩気のある食べ物に飽きた」というときにはオススメのスポットです。

まとめ

思いつくままにキーボードを叩いたので、何のまとまりもない記事になりました(苦笑)

要点だけまとめておくと、

  • オススメのうどん屋を香川県民に聞いても、偏った情報しか手に入らないことが多い。
  • うどん屋巡りは平日の日中がオススメ。
  • 行列にはビビるな。昼間に行列のない店には行くな。
  • 店により定番メニューが異なるので、事前にリサーチ or 前に並んでいる人が頼んでいる物をしっかり観察!
  • 作法はお店によりけり。前の人の注文の様子を見て、雰囲気を掴むべし。
  • うどんに飽きたらルーヴの和三盆手巻を間にはさむべし。

といったところでしょうか(ここまで7,000文字ぐらいあるのに、短くまとめたらたったのこれだけしか情報が入っていないんですね…(笑))

 

参考になれば幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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