メルボルンでmykiを購入して、トラムでフットワーク軽く移動しよう!購入・利用方法、運賃の仕組みを解説します!

この記事では、メルボルン版Suicaである「myki」を購入する方法を紹介します。

なお、無料区間の利用方法についてはこちらをご覧ください。

メルボルン中心部観光の移動手段は無料のトラム!乗り方・使い方を解説します!

2017年9月16日

目次

メルボルン観光の主要な足「トラム」について

トラムとは…

以前の記事でも触れましたが、トラムとは、一般的に市街地を走る列車(多くは路面電車)のことを指します。メルボルンの中心部にも、古い車両から新しい車両まで、さまざまなトラムが走っています。

こちらがきれいな車両。

こちらがまあまあきれいな車両。

こちらがレトロな車両。

トラムは観光地巡りに必須の交通手段です

メルボルンの市街地には、以下の路線図のように縦横無尽にトラムの路線が敷かれています。

引用元:Maps – Public Transport Victoria

これを使わずにメルボルン市街地を観光することはかなり難しいと思います。

トラムには無料エリアFree Tram Zoneがあります

このトラムを無料で利用できるエリアが定められており、これをFree Tram Zoneと呼びます。先ほどのマップの緑色のエリアがFree Tram Zoneです。

拡大すると下図のようになります。このエリア内での乗降には一切運賃がかかりません。

引用元:Maps – Public Transport Victoria

Free Tram Zone内でのトラムの使い方と、主要な観光地については過去の記事で触れているので、観光予定の方はぜひご覧ください。

メルボルン中心部観光の移動手段は無料のトラム!乗り方・使い方を解説します!

2017年9月16日

逆に、Free Tram Zone外でトラムを利用する場合には運賃が発生します。その運賃を支払う際に必要なのがmykiなのです。

mykiについて

mykiは無料エリア外に出るために必要なカード

今回紹介するmykiは、上記のFree Tram Zone外に出る際に発生する運賃を支払うためのツールです。これがないと、Free Tram Zone外には出られません(いや、物理的には出られますが、無賃乗車で犯罪になりますよ!)ので、ご注意ください。

なお、mykiを持っていればメルボルンのバスや鉄道も利用できますが、今回はトラムに限って利用方法を紹介します。

mykiカードは2種類。旅行者はmyki moneyを選ぶ。

このmykiカード、ややこしいことに以下の2種類あります。

  • myki money(普通のチャージ式)
  • myky pass(定期券)

日本のSuicaにも、普通にチャージして使うものと、定期券として利用できるものがありますが、それと同じイメージです。

1週間以上毎日トラムを利用してFree Tram Zone外に出る方ならmyki pass購入検討の余地がありますが、そうでない場合はmyki moneyを選ぶのが正解です

mykiカード代はAU$6で、返金なし

カード本体の料金はAU$6です。日本でSuicaを手に入れる場合はデポジット金として500円を支払い、カードを返却すると500円が返金される仕組みになっていますが、mykiのAU$6はカード代金でありデポジット金ではないので、残念ながら返金を受けることができません。ちょっと高く付きますね…(汗)

Mykiの購入方法について

購入できる場所

購入できる場所は、

  • セブンイレブン
  • トラムの主要駅(サザンクロス駅など)
  • 空港の到着ロビー

などです。

空港での購入が一番ハードルが低いと思います

Free Tram Zone外に出ることが確実なのであれば、空港に到着した際に、その場で購入してしまうのが得策かもしれません。空港には自販機が用意されています。

というのも、

  • セブンイレブンでの購入は店員との会話が必須になるので英語が苦手な人にはハードルが高い
  • 「トラムの主要駅」は観光客には分かりにくく、アテにしていた駅にmykiの自販機がなかったりすることも十分考えられる

からです。

どれだけたくさんお金を持っていても、mykiがなければFree Tram Zone外には出られないので、確実な入手を望む場合は、空港での購入がオススメです。(エラそうなことを言っておきながら、私は運良く宿の最寄り駅に自販機があったので、そこで購入しました。)

購入の様子(自動販売機の画面)

それでは、自動販売機で購入する方法を画像で説明します。

まず、最初の画面がこちら。

↑まず、一番下のBuy mykiを選択します。

すると、myki moneyとmyki passを選択する画面に移ります。通常の旅行客は定期券タイプのmyki passではなくmyki moneyを利用することになると思うので、「Top up myki money」を選択します。

すると、会計画面に入ります。

現金でチャージ(Top upといいます)する場合、

  • カード代金:AU$6.00
  • チャージ代金:最低AU$7.00~最高AU$256.00

をまとめて投入します。私はほんの少ししかトラムを使わない予定(運賃はAU$5程度の見込み)だったので、カード代金AU$6.00とAU$7.00の合計AU$13.00を投入しましたが、丸一日利用する予定の方は、AU$8.20以上のチャージが必要です(後述します)。

なおクレジットカード(VISA、Master)での支払いも可能ですが、その場合は最低チャージ料金にやや厳しい制限がかかり、

  • カード代金:AU$6.00
  • チャージ代金:最低AU$10.00~

となります。

カードで支払う場合はチャージ金額をこの画面で設定し、画面の指示に従ってカード決済を行います。チャージ金額を設定し、以下の画面が表示されたら、カード挿入口にICチップ付きのクレジットカードを挿入します。

手に入れたmykiがこちらです。ちょっとしゃれたデザインで、気に入りました(笑)

mykiをトラムで使う方法

端末にtouch on / touch offします

city circle lineを除くトラムの中には、下の画像のような端末があります。

Free Tram Zone外へ出る場合、乗車するときにカードを端末にタッチ(touch on)し、下車するときにもタッチ(touch off)します。

Free Tram Zone内の移動では使わないでください!

このmykiをトラムで利用する場合、Free Tram Zone外に出るときに使用します。逆に、Free Tram Zone内での移動にはmykiは必要ありません。Free Tram Zoneについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

メルボルン中心部観光の移動手段は無料のトラム!乗り方・使い方を解説します!

2017年9月16日

ややこしいのは、Free Tram Zone内でタッチしてしまうと運賃が引かれてしまうという点です。せっかく無料エリア内で完結する移動に、わざわざ運賃を払うなんて馬鹿馬鹿しいですよね。Free Tram Zoneを出るときだけtouch on・touch offする。くれぐれもご注意ください。

(※トラムの車両がFree Tram Zoneを出るタイミングでtouch onしている人も多いですが、touch onを忘れてしまうと大変です。忘れっぽい方は乗降時にタッチするよう心掛けておいた方が無難だと思います。)

トラムの運賃

(前提)メルボルン公共交通機関の運賃制度概要

Zone別に運賃が定められています

日本の鉄道の運賃制度では、

  • A駅からB駅までは●●円
  • A駅からC駅までは××円

といったように、駅別に運賃が定められています。

一方、メルボルンでは駅別には運賃制度が定められていません。では、どのようにして運賃が決められているのか?キーワードは「Zone」です。

下の図は模式図ですが、メルボルンの公共交通機関の駅(バス停含む)は、

  • Zone1:都心部(下図のピンク)
  • Zone2:郊外部(下図のブルー)
  • Zone1&2:境界部(下図の緑線)

にZONE分けされています。

そして、運賃はZone単位で定められており、公式ホームページによると、運賃は下の表のようになっています。

移動範囲2時間あたり運賃1日の最大運賃
ZONE1内AU$4.10AU$8.20
ZONE2内AU$2.80AU$5.60
ZONE1と2の両方
(ZONEをまたぐ)
AU$4.10AU$8.20
ZONE1&2とZONE1の両方
(ZONEをまたぐ)
AU$4.10AU$8.20
ZONE1&2とZONE2の両方
(ZONEをまたぐ)
AU$2.80AU$5.60
早い話が、

  • 移動時にZONE1の駅を利用する場合=AU$4.10で2時間乗り放題、1日最大AU$8.20
  • 移動時にZONE1の駅を利用しない場合=AU$2.80で2時間乗り放題、1日最大AU$5.60

という整理になります。下の図でいうピンクのエリアに入っていたら2時間につきAU$4.10、1日最大AU$8.20かかるよということです。

メルボルンでホテルに宿泊する場合、基本的には都心部のホテルを利用することになるでしょうから、ホテルからFree Tram Zone外へトラムで移動をするとなると、ZONE1の駅を利用することになるケースが大半です。

トラムの運賃

トラムの駅はほぼすべてZONE1です

トラムの駅はほぼすべてZONE1の中に入っているため、Free Tram Zone外でトラムを利用すると、AU$4.10がmykiから引き落とされると考えていただいてまず間違いありません。

ただ、一部の駅はZONE1&2(境界部)にあります。この境界部の駅だけで移動が完結する場合に限り、運賃はAU$2.80/2時間となります。

日本の運賃制度と大きく異なり分かりにくいので、例を使って整理してみます。

(例1)Zone1の駅から乗車する場合

例えば、ZONE1内の駅からトラムを利用する場合、mykiを読み取り機に一度タッチすると、その時点から2時間まではどれだけトラムを乗り降りしても運賃はAU$4.10です。

最初にタッチしてから2時間以上経過の後、同じ日に再びZONE1内の駅から乗車してmykiをタッチすると、新たにAU$4.10が引き落とされます。

1日の最大引落額はAU$8.20のため、その日はあとどれだけトラムを利用しても追加の引落はありません。

(例2)ZONE1&2(境界部)の駅から乗車する場合

Zone1&2(境界部)の駅からトラムを利用する場合、myki読み取り機に一度タッチすると、その時点から運賃の計算が始まります。

  1. もし2時間以内にZone1の駅でmykiがタッチされた場合、Zone1に入ったものとみなされ、運賃AU$4.10が引き落とされます。
  2. 一方、2時間内にZone2、Zone1&2(境界部)の駅でのみ下車時のタッチが行われた場合は、Zone1には入っていないものと見なされ、運賃はAU$2.80/2時間となります。

(注意)2の場合について。もしZone2、Zone1&2(境界部)の駅で下車する際のタッチを忘れてしまうと、Zone1に入ったのと同じ扱いとなり、運賃AU$4.10が引き落とされます。
『Zone1&2エリア内だけを移動したから、運賃はAU$2.80ですむわね♪』と思っていても、トラム下車時のタッチを忘れていたら、運賃はバッチリAU$4.10かかってしまうわけです。ご注意ください。

まとめ

メルボルンの観光でトラムを利用する場合は、

  • Free Tram Zone内での移動:無料
  • Free Tram Zone外へ出る移動:mykiでの運賃支払いが必要

となります。mykiは市中のセブンイレブン・主要駅のほか、空港の自販機でも購入可能です。

また、鉄道駅・バス停・トラム駅が

  • Zone1(都心部)
  • Zone2(郊外部)
  • ZONE1&2(境界部)

に分けられており、

  • 移動にZone1の駅が絡む場合:AU$4.10で2時間乗り放題、一日最大AU$8.20
  • 移動にZone1の駅が絡まない場合:AU$2.80で2時間乗り放題、一日最大AU$5.60

となります。

少しややこしいですが、Free Tram Zone外にも観光地があるのでぜひトライしてみて下さい。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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